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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2023/12/12 その441 全てが遅い日本
政策判断、投資判断、裁判それぞれの分野でグローバルな標準と比較して結論が出るまでの時間がかかり過ぎ機会を逸していることが多々あります。
欧米と比較しているわけではなくグローバルサウスと呼ばれている国々と比較しても遅れていますし、これらの国は追いつき追い越せということでかつての日本のような状況ではないでしょうか。
それらの諸国は経験、技術、資金力の不足を補うためにスピードで勝負していますが日本はスピードでも実力でも負けてしまっているのが現実です。
DXと叫ばれているがIT化が目的になって本来の目論みであるIT化でスピードアップすることなく本来は手段であったものが目的になってしまっているのも一つの例かもしれません。
資源が少なく国土の狭い日本が世界で伍していく為にはアイデアとスピードが大きな武器になる筈で明治維新後や戦後の復興段階では実際にそのような政策や企業姿勢が顕著でした。
しかし今や年功序列と前例主義でアイデアは生かされず決断スピードも遅すぎます。
漫画やアニメで見るようにアイデアはあるのですがビジネスの本流では生かされていません。
戦国時代の日本は全く異なった情景が見えていたのではないでしょうか。
何故ならば決断が遅れれば戦場では致命的であり即領地が無くなったり命も危うくなったからです。
江戸時代になると徳川幕府の圧倒的な力で諸国の紛争がなくなり同時に先例主義といった決断しなくても良い時代が来てまだそこから抜け出せていないということでしょう。
当時のように自給自足で暮らせる時代ではなくなった現在の状況をきっちりと認識して変革を実施しないとさるインド人が計算したように500年後に日本人は一人になってしまうかもしれません。
東京より大阪、大阪より上海、上海よりマンハッタン、マンハッタンよりシティー(ロンドン)、これは歩くスピードの比較です。
ロンドンの地下鉄エスカレーターは日本よりはるかに速く動きます。まずは皆で歩くスピードを速くしてはどうでしょうか。
政策判断、投資判断、裁判それぞれの分野でグローバルな標準と比較して結論が出るまでの時間がかかり過ぎ機会を逸していることが多々あります。
欧米と比較しているわけではなくグローバルサウスと呼ばれている国々と比較しても遅れていますし、これらの国は追いつき追い越せということでかつての日本のような状況ではないでしょうか。
それらの諸国は経験、技術、資金力の不足を補うためにスピードで勝負していますが日本はスピードでも実力でも負けてしまっているのが現実です。
DXと叫ばれているがIT化が目的になって本来の目論みであるIT化でスピードアップすることなく本来は手段であったものが目的になってしまっているのも一つの例かもしれません。
資源が少なく国土の狭い日本が世界で伍していく為にはアイデアとスピードが大きな武器になる筈で明治維新後や戦後の復興段階では実際にそのような政策や企業姿勢が顕著でした。
しかし今や年功序列と前例主義でアイデアは生かされず決断スピードも遅すぎます。
漫画やアニメで見るようにアイデアはあるのですがビジネスの本流では生かされていません。
戦国時代の日本は全く異なった情景が見えていたのではないでしょうか。
何故ならば決断が遅れれば戦場では致命的であり即領地が無くなったり命も危うくなったからです。
江戸時代になると徳川幕府の圧倒的な力で諸国の紛争がなくなり同時に先例主義といった決断しなくても良い時代が来てまだそこから抜け出せていないということでしょう。
当時のように自給自足で暮らせる時代ではなくなった現在の状況をきっちりと認識して変革を実施しないとさるインド人が計算したように500年後に日本人は一人になってしまうかもしれません。
東京より大阪、大阪より上海、上海よりマンハッタン、マンハッタンよりシティー(ロンドン)、これは歩くスピードの比較です。
ロンドンの地下鉄エスカレーターは日本よりはるかに速く動きます。まずは皆で歩くスピードを速くしてはどうでしょうか。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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