- TOP
- ≫ メッセージ
会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
田原中男氏の尖った提案
2019/2/13 その193 不思議な国、日本
発展途上国でも先進国でも改革は常に若者が主導しますが、日本では世論調査の年齢別の内閣支持率を見ると、不思議な事に高年齢層では支持率が低く、年齢が下がるほど支持率が高くなっています。年寄りほど改革に積極的で、若者ほど現状維持ということなのでしょうか。理由は不明ですが改革が進まない大きな理由となっています。
明治維新の主役は若者、対する新撰組も若者でした。二二六事件も若手将校の反乱ですし、戦後の驚異的な経済復興も上がいなくなり
若手経営者が主役となって成し遂げました。60年代の大学闘争も勿論若手でした。事件や混乱の原因だけでなく成長企業の多くは若手経営者や若手の実務担当者が主役となって進めてきました。
それなのに、何故今になって日本では状況が一変してしまったのでしょうか。平和で生活もそれなりに安定しているからなのでしょうか。アメリカのような極端な所得格差がない平等な社会だからでしょうか。ヨーロッパのような貴族社会が存在し動かし難い壁が存在しないからでしょうか。第二次世界大戦後の社会制度の大変革が大成功したために、却って活力が失われてしまったとしたらこれほどの皮肉もありません。団塊の世代という大波があった時代はその前の世代は津波に追いかけられているような錯覚がエネルギーの元になり、団塊の世代そのものはその中での厳しい競争がサバイバルのエネルギーになっていましたが、人口圧力が減るとともにエネルギーも無くなったのでしょうか。しかし大戦を経験した国はどこも同じような状況ですが、若者の改革への意欲は衰えていません。
アメリカでは流入する移民、ヨーロッパではEUの枠組みで多国間での移動が自由になり自国文化との競争があるのが原因だとすると、日本のように純粋培養した国は強さを身につける機会を失ったとも考えられます。今やデファクトで標準となった英語を理解し、他国の人たちとの交流を増やすことが解決の早道だと考えられます。
発展途上国でも先進国でも改革は常に若者が主導しますが、日本では世論調査の年齢別の内閣支持率を見ると、不思議な事に高年齢層では支持率が低く、年齢が下がるほど支持率が高くなっています。年寄りほど改革に積極的で、若者ほど現状維持ということなのでしょうか。理由は不明ですが改革が進まない大きな理由となっています。
明治維新の主役は若者、対する新撰組も若者でした。二二六事件も若手将校の反乱ですし、戦後の驚異的な経済復興も上がいなくなり
若手経営者が主役となって成し遂げました。60年代の大学闘争も勿論若手でした。事件や混乱の原因だけでなく成長企業の多くは若手経営者や若手の実務担当者が主役となって進めてきました。
それなのに、何故今になって日本では状況が一変してしまったのでしょうか。平和で生活もそれなりに安定しているからなのでしょうか。アメリカのような極端な所得格差がない平等な社会だからでしょうか。ヨーロッパのような貴族社会が存在し動かし難い壁が存在しないからでしょうか。第二次世界大戦後の社会制度の大変革が大成功したために、却って活力が失われてしまったとしたらこれほどの皮肉もありません。団塊の世代という大波があった時代はその前の世代は津波に追いかけられているような錯覚がエネルギーの元になり、団塊の世代そのものはその中での厳しい競争がサバイバルのエネルギーになっていましたが、人口圧力が減るとともにエネルギーも無くなったのでしょうか。しかし大戦を経験した国はどこも同じような状況ですが、若者の改革への意欲は衰えていません。
アメリカでは流入する移民、ヨーロッパではEUの枠組みで多国間での移動が自由になり自国文化との競争があるのが原因だとすると、日本のように純粋培養した国は強さを身につける機会を失ったとも考えられます。今やデファクトで標準となった英語を理解し、他国の人たちとの交流を増やすことが解決の早道だと考えられます。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
バックナンバーは下記URLよりご覧下さい。
BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
BMDリサーチ http://www.bmd-r.com