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会計実務家コラム

会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。

田原中男氏の尖った提案

2017/4/23 その103 新しい産業をどうやって起こすか?

企業トップ意識調査によると今後の売り上げが増加するか否かという質問に対し、欧米やアジアの企業では過半数のトップがYESと回答しているのに、日本企業では売り上げ増に肯定的なトップが10%程度しかなく、大きな差があります。

現在の市場動向に引きずられていて、将来の市場を自ら作り上げるという積極的な発想が少ないことを示しているように思えます。

マーケティングにとらわれ過ぎてスペックや価格の競争の罠に陥ってしまっているのが原因です。様々な手法が開発されているのでどうしてもとらわれてしまいますが、過去の延長線上にはない新しい市場を創るという発想が大切になります。AIのような思考方法では過去の傾向の呪縛からの脱却はできません。

いわゆるマーケティング手法は過去のデータに基づく発想なので、マーケットクリエーションは出来ないし、市場を創るような商品、サービスの評価は出来ないのです。

結果として新しい芽が芽生える前に摘み取られてしまっている可能性が高いのではないでしょうか。

人口減少、介護医療費の高騰、厚生年金制度の抜本的改革、中小企業の体質改善と淘汰、海外労働力の活用、第1次産業改革=農協の自由化、生産性改善、消費者マインドの変革と組み合わせたコストダウン、消費期限、量り売り、課題もたくさんありますが、同時にビジネスチャンスも沢山あることを示しています。

農協やゆうちょ銀行に独占禁止法が適用されないのでは、せっかくのビジネスチャンスも生かされません。

過去の歴史を紐解くと、石油メージャーに挑戦した出光石油、ぺんぺん草を生やさなかった川崎製鉄のように規制に対抗した企業の活力と迫力が産業に力を与えてきました。

このような企業家が待望されます。

コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏

1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。

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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com