• TOP
  • ≫ メッセージ

会計実務家コラム

会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。

田原中男氏の尖った提案

2017/3/12 その97 公人、私人?

私人として◯◯をやりました

よく聞く言葉ですが、滑稽でコメントもできません。“私人”と書いた帽子でも被っているならともかく、外見からはわかりませんので一般的には今の職を基準に判断します。社長なら社長、首相なら首相

特に靖国神社に私人として参拝し“内閣総理大臣 誰の誰兵衛”と記帳すれば当然 “公” な立場で来たと思います。本当に私人であるならば単に“誰の誰兵衛”と書けば良いのです。

論点は“人”としての立場ではなく、“活動”にあります。つまり公的な活動なのか私的な活動なのかということで、これならわかりやすいです

トイレに行くのは誰が考えても私的な活動であることは明白です。入社式で話をするのは公的な活動になるでしょう。

その間には境界線の曖昧な活動もありますが、その場合には本人が私的な活動であることを宣言することと、同時に周囲からも認知されることで私的な活動が担保されます。

公的な立場にある人は基本的にほとんどの活動は公的な意味を持たされることを意識する必要がありますし、私的な活動の場合は他人から認知されるような努力をしなければなりませんので、窮屈な生活になるのは避けられないでしょうか。

権力と背中合わせになっている、つまり“Give and Take”の関係にあるということです。世の中の議論が違う方向に行ってしまうのは何故でしょうか、マスコミにも問題があります。

活動に重点を置いた視点を提案するようなこともできるのに
ただ、世の風潮に流されて人気取りの記事を書いているようでは困ります。

コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏

1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。

田原中男氏の尖った提案 バックナンバー

バックナンバーは下記URLよりご覧下さい。
BMDリサーチ http://www.bmd-r.com