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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2018/7/10 その164 なぜ、閉塞感なのか
人間は本来変化を嫌います。
人間に限らず、動物は一定の生存ルールを守らないと絶滅の危険がありますのでよほどのことがない限り従来の生活パターンを変えることは無いのです。
恐竜が絶滅したのは急激な気候変動に対応できず従来通りの生活パターンを継続した為に死に絶え、その新しい環境に適応できた生物が取り変わることになりました。
現代日本を見ると、適度な生活ができ、それなりに物質的にも恵まれていますので自らリスクを冒して変化を求めることはありません。
これだけであれば『みんなハッピー』なのですが、もう一つの心配があります。それは『将来に対する漠然とした不安』なのです。
1970年代までは『将来に対する漠然とした希望』があったので現代と比較すれば遥かに低い生活水準でも『追いつき追い越せ』に情熱を燃やすことで目標もあり目には見えませんが『希望』がありました。
20年ほど前から『世界の先頭を走る』ということで明確な目標が見えなくなりそれと同時に『希望』が『不安』に変わってしまったのです。
しかし、政治も社会も会社内でも皆が共通して持てる目標を示していません。変化はしたく無いけれどこのままではなんとなく不安という感情が『閉塞感』となっているのでしょう。
年齢構成の高齢化も国の予算の2/3を国債に頼る財政もこれからの急速な人口減少も他国の例を取ることはできません、何故ならば日本が先頭を走っているからです。
このような閉塞感を打破するには各自が自らの殻を少しだけ破る勇気と変化に対する恐怖心を抑える勇気を持つべきでは無いでしょうか。
人間は本来変化を嫌います。
人間に限らず、動物は一定の生存ルールを守らないと絶滅の危険がありますのでよほどのことがない限り従来の生活パターンを変えることは無いのです。
恐竜が絶滅したのは急激な気候変動に対応できず従来通りの生活パターンを継続した為に死に絶え、その新しい環境に適応できた生物が取り変わることになりました。
現代日本を見ると、適度な生活ができ、それなりに物質的にも恵まれていますので自らリスクを冒して変化を求めることはありません。
これだけであれば『みんなハッピー』なのですが、もう一つの心配があります。それは『将来に対する漠然とした不安』なのです。
1970年代までは『将来に対する漠然とした希望』があったので現代と比較すれば遥かに低い生活水準でも『追いつき追い越せ』に情熱を燃やすことで目標もあり目には見えませんが『希望』がありました。
20年ほど前から『世界の先頭を走る』ということで明確な目標が見えなくなりそれと同時に『希望』が『不安』に変わってしまったのです。
しかし、政治も社会も会社内でも皆が共通して持てる目標を示していません。変化はしたく無いけれどこのままではなんとなく不安という感情が『閉塞感』となっているのでしょう。
年齢構成の高齢化も国の予算の2/3を国債に頼る財政もこれからの急速な人口減少も他国の例を取ることはできません、何故ならば日本が先頭を走っているからです。
このような閉塞感を打破するには各自が自らの殻を少しだけ破る勇気と変化に対する恐怖心を抑える勇気を持つべきでは無いでしょうか。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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