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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2017/12/4 その134 もっと楽観的になろう
生き物は将来に希望を持った時繁殖力が増加し、数が増えます。
逆に死滅しかける時に種の保存のために急激に繁殖力が増加することもあります。
前者の例はたくさんありますが、人類の歴史を見ても発展段階にある集団は人口が増加しています。古くは全盛時のローマ帝国、中世の暗黒時代のあとのルネッサンス期ヨーロッパ、そして近年では植民地解放後のアフリカ諸国での人口増加があります。
後者の例ではイナゴやネズミの異常繁殖が挙げられます。
一般的には食糧事情が改善し、また衛生状態が改善したから死亡率、特に幼少期の死亡率が低下したから人口が増加したという説明がありますが、詳細にみると経済状態や環境衛生面での改善の前に人口は増加しています。
さて、日本の状況ですが出生率の低下はいつから始まったのでしょうか。
合計特殊出生率2.14が人口維持のマジックナンバーですが、この数値が2以下になったのは1970年代後半です。この時期に何があったのでしょうか。
戦後の高度成長期が終わり、第一次・第二次石油ショックがあり、経済成長率も10%近かったところから3%に落ちた時代です。
つまり、先行きに不安を感じた頃と出生率の低下は同期しているのです。
人々がなんとなく不安を感じると、子供達の将来が必ずしもバラ色ではないと感じ様々なことに関して悲観的な見方が支配的になり、結果的に晩婚、少子化、節約といった価値観が上位となります。
今は、デフレだという言葉に惑わされていますが、物価が上がらないのは必ずしも悪いことではありません。生活設計ができますし、年金生活者にとって収入が一定なら物価は上がらない方が良いのです。
しかし、新聞を始めあちこちでデフレ撲滅と言われると将来の不安が増してしまいます。なぜなら収入がそれほど増えないと感じるとデフレの撲滅は実質可処分所得の減少となるからです。
ここで大切なのは、皆がもっと楽観的になり、給料が上がらないなら起業するなり副業をするなり創造性を働かせて自ら困難を打破することではないでしょうか。
Boys be Ambitious ! (現代的に言えば We all be Ambitious!)
生き物は将来に希望を持った時繁殖力が増加し、数が増えます。
逆に死滅しかける時に種の保存のために急激に繁殖力が増加することもあります。
前者の例はたくさんありますが、人類の歴史を見ても発展段階にある集団は人口が増加しています。古くは全盛時のローマ帝国、中世の暗黒時代のあとのルネッサンス期ヨーロッパ、そして近年では植民地解放後のアフリカ諸国での人口増加があります。
後者の例ではイナゴやネズミの異常繁殖が挙げられます。
一般的には食糧事情が改善し、また衛生状態が改善したから死亡率、特に幼少期の死亡率が低下したから人口が増加したという説明がありますが、詳細にみると経済状態や環境衛生面での改善の前に人口は増加しています。
さて、日本の状況ですが出生率の低下はいつから始まったのでしょうか。
合計特殊出生率2.14が人口維持のマジックナンバーですが、この数値が2以下になったのは1970年代後半です。この時期に何があったのでしょうか。
戦後の高度成長期が終わり、第一次・第二次石油ショックがあり、経済成長率も10%近かったところから3%に落ちた時代です。
つまり、先行きに不安を感じた頃と出生率の低下は同期しているのです。
人々がなんとなく不安を感じると、子供達の将来が必ずしもバラ色ではないと感じ様々なことに関して悲観的な見方が支配的になり、結果的に晩婚、少子化、節約といった価値観が上位となります。
今は、デフレだという言葉に惑わされていますが、物価が上がらないのは必ずしも悪いことではありません。生活設計ができますし、年金生活者にとって収入が一定なら物価は上がらない方が良いのです。
しかし、新聞を始めあちこちでデフレ撲滅と言われると将来の不安が増してしまいます。なぜなら収入がそれほど増えないと感じるとデフレの撲滅は実質可処分所得の減少となるからです。
ここで大切なのは、皆がもっと楽観的になり、給料が上がらないなら起業するなり副業をするなり創造性を働かせて自ら困難を打破することではないでしょうか。
Boys be Ambitious ! (現代的に言えば We all be Ambitious!)
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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