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会計実務家コラム

会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。

田原中男氏の尖った提案

2017/5/8 その105 働き方改革 その3

日経新聞 5月1日の経済教室で八代教授からようやく「働き方改革」は「正社員の見直しだ」という意見が出ました。小生が前から主張していたこととまったく同じ論調で、早く世の中がこのような主張に沿って動き始めることを期待します。

「働き方改革」という言葉が使われていますが、実際は残業を減らすことに主題が置かれているようになってしまい、本質的な議論にならないというのは残念なことです。使われている単語ではなく、その内容をしっかりと捉えるということが大切で、そうでなければ本当の改革にならないからです。

話は少し変わりますが「ドイツ鉄道のビジネスクラス」というのも言葉だけでは理解できない発想があります。

新幹線のグリーン車ではなく、航空機の国際線と一体化したサービスなのです。日本のように新幹線網が発達し、しかも空港が町の中心から離れた場所にあるような事情を勘案すると非常に効果的なサービスだと思われますが、真似をしようという議論は起きません。

先日もTVで白馬村のスキー場に海外からの客が多く、理由の一つがアクセスの良さだということで、成田から直行のバスが出ているとのこと。同様に各地の空港から直接新幹線に乗れるようになれば、便利この上なし。発着が少なく、空港利用税の安い地方空港が路線を誘致し易くなり、利用率が向上します。

因みに冒頭のドイツの例では空港内の鉄道駅で飛行機の搭乗手続きと同様のチェックインをし、通常の列車に増結された専用車両に乗ると、機内と同様にアテンダントがいて飲み物などのサービスをしてくれます。私が経験した時は、同行の社員はフライトがエコノミークラスだったのでこのサービスが受けられず一般車両に乗りました。 当初は列車番号が異なっていたので別の列車と思っていましたが、先の説明のように同一列車にフライトと同じ番号が振られていた為だとわかりました。

日本では国交省の担当が違いますので実現しないでしょうが、日本の誇る新幹線の便利さと狭い国土に50以上ある使用頻度の低い地方空港の活用という観点から大胆な見直しがあっても良いと思います

コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏

1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。

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