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会計実務家コラム

会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。

田原中男氏の尖った提案

2017/6/27 その112 日本的経営の終焉とこれから:その4

みんなが一番になれる社会を目指そう

『そんなことを言っても無理』という答えがすぐに返ってきそうですが、それほど難しいことではありません。思考パターンを少し変えるだけで簡単に実現します。もちろん実際に一番になるには努力が必要ですが、『皆が同じ土俵で競争する』のではなく『それぞれが自分の土俵を持つ』ということです。

前にも書きましたが、順番が年齢で決められていてはどんなに努力をしても結果はついてきません。光速に近いスピードで長い時間宇宙をさまよっていればアインシュタインの法則で時空を超えることは多少できるかもしれませんが全く現実的ではありません。

どうすれば良いかといえば『創意と工夫で順番が変わる物差しを作る』ということです。ここにキーポイントとがあります。これからの時代は『創意と工夫で自分なりの物差しを作り、自分が一番になる』ということですから、もちろん頭は使わなくてはなりませんし、皆に同意してもらえるような努力も必要です。努力をしなければ良い結果は自然には降ってきません。

8+2はいくつ? という世界からα+β=10という世界への転換です。
ここでのポイントは
1.答えは一つではない
2.正解を答えられるのは一人ではなくアイデアの数だけある
3.そして何と言っても新しいことへのチャレンジが必要です

幼少期からこのような教育をする必要があり、そのための教育改革が必須です企業経営者も◯×の成績でなく、各自の持つ資質を正当に評価し、創意工夫とチャレンジに対して高い評価を与えるような環境の整備が望まれます。

コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏

1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。

田原中男氏の尖った提案 バックナンバー

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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com