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会計実務家コラム

会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。

田原中男氏の尖った提案

2017/5/28 その108 勝ち馬に乗る

負け戦をするよりは勝ち馬に乗りたいものですが、付和雷同にならないように注意しなければなりません。
違いはどこにあるのでしょうか。

自分の意見をしっかり持っているかどうかが重要で、軸がないと付和雷同になってしまいます。しかし四面楚歌の中で自己主張するのも勇気と強い意志が求められ、なかなかできないことです。結果的に易きに流れ、前例踏襲となってしまい改革、改善ができません。

どうすれば良いのでしょうか。

勝ち馬に乗れるような流れが自然に作り出されるようにすれば良いので、まずは環境を整えることが最善の策です。まずは一人の味方を作り少しずつ仲間を増やすというやり方が時間はかかりますが波風を立てずに大きな方向転換を実現する方策だと思います。

重たくて大きな石を動かそうとしても一人の力では押しても引いても微動だにしないことがありますが、石の手前に穴を掘りそこに落とすことで最初の動きを作り出し、動き始めたらみんなで押して転がしてゆく。 古代の動力のない時代に大きく重たい物を動かす知恵でもありました。

物事は動き出すまでが大変ですが、一度動き始めると勝ち馬に乗りたい人が次々と現れて大きな力になってきます。
自分が乗る勝ち馬を自分で作るということです。

小さなこと、身近なことから試してみませんか?

コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏

1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。

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