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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2017/11/27 その133 仕事に必要な六つの資質
歴史と生物は暗記科目で人気がない、だから用語の数を減らす、という記事が新聞に載っていましたがこれは的外れだと思います。
試験問題を用語を知る、知らないという記憶力を問うのではなく課題に対する記述にすれば良く、場合によっては参考書持ち込み可とすれば良いでしょう。試験の目的は記憶力を問うのではなく課題の理解力、解決力を問い、どれだけ合理的論理的に物事を説明できるかを問うのが本来のあり方だからです。
アメリカの大学入試には必ずエッセイがあります。日本はマルバツ式で記憶力の勝負になってしまていて試験の本来の目的から外れ『順番をつける』あるいは『落とす』ことが目的になってしまっています。このような必要性もありますが入試も入社試験も一発勝負ではなくそのあとの長い時間でどれだけ成長できるか、あるいは組織に貢献できるかを問うのであって一時期の試験成績を唯一の物差しにしてしまうことは将来の成長を無視しているとしか思えません。
アメリカでのビジネスマンに対する調査で六つの資質を挙げ、何が重要かを訪ねたものがあり、トップはブロ意識、以下信頼感などで知識は6項目中最低の6番目でした。
ちなみに六つの資質とは重要度の上から順に
Professionalism プロ意識
Reliability 信頼感
Leadership 指導力
Friendliness 包容力
Confidence 自信
Intelligence 知性
東大卒が中枢を占める日本社会ではこの順番が相当に異なっていますし、巷で言われているよりも人格や人間性に重点が置かれていることがわかります。
またテストでは計測できない資質が多いこともわかります。東大は全科目平均的に得点を取れば70点で合格できますが、どこにもプロに匹敵する資質がない場合が多いのです。
みんながそれぞれの守備範囲の中で最大限にプロ意識を発揮すればもっと良い社会になると思いますので自分なりのプロを目指して頑張りましょう。
歴史と生物は暗記科目で人気がない、だから用語の数を減らす、という記事が新聞に載っていましたがこれは的外れだと思います。
試験問題を用語を知る、知らないという記憶力を問うのではなく課題に対する記述にすれば良く、場合によっては参考書持ち込み可とすれば良いでしょう。試験の目的は記憶力を問うのではなく課題の理解力、解決力を問い、どれだけ合理的論理的に物事を説明できるかを問うのが本来のあり方だからです。
アメリカの大学入試には必ずエッセイがあります。日本はマルバツ式で記憶力の勝負になってしまていて試験の本来の目的から外れ『順番をつける』あるいは『落とす』ことが目的になってしまっています。このような必要性もありますが入試も入社試験も一発勝負ではなくそのあとの長い時間でどれだけ成長できるか、あるいは組織に貢献できるかを問うのであって一時期の試験成績を唯一の物差しにしてしまうことは将来の成長を無視しているとしか思えません。
アメリカでのビジネスマンに対する調査で六つの資質を挙げ、何が重要かを訪ねたものがあり、トップはブロ意識、以下信頼感などで知識は6項目中最低の6番目でした。
ちなみに六つの資質とは重要度の上から順に
Professionalism プロ意識
Reliability 信頼感
Leadership 指導力
Friendliness 包容力
Confidence 自信
Intelligence 知性
東大卒が中枢を占める日本社会ではこの順番が相当に異なっていますし、巷で言われているよりも人格や人間性に重点が置かれていることがわかります。
またテストでは計測できない資質が多いこともわかります。東大は全科目平均的に得点を取れば70点で合格できますが、どこにもプロに匹敵する資質がない場合が多いのです。
みんながそれぞれの守備範囲の中で最大限にプロ意識を発揮すればもっと良い社会になると思いますので自分なりのプロを目指して頑張りましょう。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
バックナンバーは下記URLよりご覧下さい。
BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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