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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2018/5/15 その155 北朝鮮問題を考える
あまり議論されてはいませんが本当の課題は3つあります。
*南北統一
*軍の掌握
*中距離ミサイル
南北両国にとって最終目的は統一ですが、可能性は三つの形態しかありません。
① 北による南の併合 ② 南による北の併合 ③ 連邦制
金正恩の狙いが体制の維持にあるとすれば②も③もあり得ません。南北の自由往来が実現すれば東ドイツのホーネッカーやルーマニアのチャウセスクの悪夢が待ち受けているからです。①の北からの統一も米韓の反応を考えるとあり得ないのでこの問題は解決策が今のところ考えられません。
次に今回の和平への動きは金正恩が軍を完全に掌握しているから出来たと考えると交渉の余地は出てきたといえます。これまでは軍指導部の意向を無視するとクーデターの可能性もあったために強硬路線を採っていたとも考えられるので今回の動きは軍の完全掌握ができた為と解釈すれば今後の動きにも多少の希望は持てます。
さて、ミサイルについてはどちらの方向にも撃てることを忘れてはなりません。中距離ミサイルは日本を狙うというより中国に対する威嚇とも考えられます。
現状で北に対して武力による実力行使できるのはアメリカと中国のみで、実際中国はクーデターを企てたことがあります。
その対抗策としてアメリカに対しては核弾頭とICBM、中国に対しては中距離ミサイルと考えると納得ができるのではないでしょうか。
武力衝突が起きれば北の崩壊は不可避ですが米中とも北の対抗策による犠牲を払ってまで実行する意味は少なくなります。
国際社会の圧力で北が軟化と言われますが、実際に圧力をかけたのは北でアメリカを交渉の場に引き出したとい意味では成功したのではないでしょうか。
さて、これからはどうなるのでしょう?
北にとって日本は金づるであるという認識を持ち、大きな構想での戦略立案が求められます。
あまり議論されてはいませんが本当の課題は3つあります。
*南北統一
*軍の掌握
*中距離ミサイル
南北両国にとって最終目的は統一ですが、可能性は三つの形態しかありません。
① 北による南の併合 ② 南による北の併合 ③ 連邦制
金正恩の狙いが体制の維持にあるとすれば②も③もあり得ません。南北の自由往来が実現すれば東ドイツのホーネッカーやルーマニアのチャウセスクの悪夢が待ち受けているからです。①の北からの統一も米韓の反応を考えるとあり得ないのでこの問題は解決策が今のところ考えられません。
次に今回の和平への動きは金正恩が軍を完全に掌握しているから出来たと考えると交渉の余地は出てきたといえます。これまでは軍指導部の意向を無視するとクーデターの可能性もあったために強硬路線を採っていたとも考えられるので今回の動きは軍の完全掌握ができた為と解釈すれば今後の動きにも多少の希望は持てます。
さて、ミサイルについてはどちらの方向にも撃てることを忘れてはなりません。中距離ミサイルは日本を狙うというより中国に対する威嚇とも考えられます。
現状で北に対して武力による実力行使できるのはアメリカと中国のみで、実際中国はクーデターを企てたことがあります。
その対抗策としてアメリカに対しては核弾頭とICBM、中国に対しては中距離ミサイルと考えると納得ができるのではないでしょうか。
武力衝突が起きれば北の崩壊は不可避ですが米中とも北の対抗策による犠牲を払ってまで実行する意味は少なくなります。
国際社会の圧力で北が軟化と言われますが、実際に圧力をかけたのは北でアメリカを交渉の場に引き出したとい意味では成功したのではないでしょうか。
さて、これからはどうなるのでしょう?
北にとって日本は金づるであるという認識を持ち、大きな構想での戦略立案が求められます。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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