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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2018/11/09 その180 試合中の事故で賠償?
先日の新聞で次のような裁判の記事がありました。
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趣味のバドミントン教室の仲間ら4人がプレーしている最中にペアの女性が相手コートから飛んできたシャトルを打ち返そうとバックハンドでラケットを振ったところ、ネット際にいた原告の左目に当たり、生活に支障のある怪我をした。高裁判決は「被告は原告の動きに注意し、ラケットが当たらないように配慮すべきだった」と判断。「バドミントンは身体接触のある競技ではなく、原告は、ほかの競技者によって危険が生じるとは認識していなかった」とした。また、判決は「スポーツであることを理由に加害者の責任が否定されるのであれば国民が安心してスポーツに親しむことができなくなる」とも指摘した。
弁護士は「趣味のスポーツをプレーしている時に起きた事故でも、過失があれば加害者が相応の責任を負うのは当然だ。高裁判決は被害者の救済を広げ、事故の抑制につながる」と話した。
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本当でしょうか?
ボクシングのような格闘技でなくてもスポーツでは偶発的な事故の可能性は普段の生活より高いので、ある程度の危険はプレーをしている選手も自覚すべきです。この判決のように加害者が責任を負うのであれば『安心してスポーツに親しめるのでしょうか』また『事故の抑制につながるのでしょうか』
私は逆だと考えます。全力でプレーをすればするほど事故の可能性は高く、またプレー中に事故を避けるような行動はとれません。きっと、この判事も弁護士もスポーツをしない人なのでしょう。
それではどうすれば良いのでしょうか?ここに保険という考え方があります。
ボトミントン教室の主催者は参加者に対して保険をかけるべきでしょう、保険代は教室の参加費に含めれば良いのではないでしょうか。このようにして初めて『安心してスポーツに親しめる』ようになります。
このような判例が定着することに危惧を覚えます。
先日の新聞で次のような裁判の記事がありました。
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趣味のバドミントン教室の仲間ら4人がプレーしている最中にペアの女性が相手コートから飛んできたシャトルを打ち返そうとバックハンドでラケットを振ったところ、ネット際にいた原告の左目に当たり、生活に支障のある怪我をした。高裁判決は「被告は原告の動きに注意し、ラケットが当たらないように配慮すべきだった」と判断。「バドミントンは身体接触のある競技ではなく、原告は、ほかの競技者によって危険が生じるとは認識していなかった」とした。また、判決は「スポーツであることを理由に加害者の責任が否定されるのであれば国民が安心してスポーツに親しむことができなくなる」とも指摘した。
弁護士は「趣味のスポーツをプレーしている時に起きた事故でも、過失があれば加害者が相応の責任を負うのは当然だ。高裁判決は被害者の救済を広げ、事故の抑制につながる」と話した。
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本当でしょうか?
ボクシングのような格闘技でなくてもスポーツでは偶発的な事故の可能性は普段の生活より高いので、ある程度の危険はプレーをしている選手も自覚すべきです。この判決のように加害者が責任を負うのであれば『安心してスポーツに親しめるのでしょうか』また『事故の抑制につながるのでしょうか』
私は逆だと考えます。全力でプレーをすればするほど事故の可能性は高く、またプレー中に事故を避けるような行動はとれません。きっと、この判事も弁護士もスポーツをしない人なのでしょう。
それではどうすれば良いのでしょうか?ここに保険という考え方があります。
ボトミントン教室の主催者は参加者に対して保険をかけるべきでしょう、保険代は教室の参加費に含めれば良いのではないでしょうか。このようにして初めて『安心してスポーツに親しめる』ようになります。
このような判例が定着することに危惧を覚えます。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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