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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2018/10/23 その177 一億総無責任時代
政治の世界では枚挙にいとまがありませんが、富田林署から逃走した容疑者の件でも警察の対応責任はどうなっているのでしょうか。結局2ヶ月近く経ってから逮捕されたのですがその間、職務質問を受けながら盗難自転車の登録番号をチェックしなかったため逮捕されなかったとのこと。確認しないというのはかなり基礎的なミスだと思われます。
また、企業でも釈明はすれど責任は取らずという状態が続いています。
台風24号に伴うJRの対応にも疑問があります。安全確保は大切ですが私鉄は動いているのにJRは運休、山手線のように基幹路線で長い高架もなく駅間が短い路線ですら夜8時に早々と運休するのは如何なものか?公共交通機関という認識が薄いのではと疑われます。
たまたま当日、石和温泉に行く用事がありましたが石和温泉到着の午後1時半過ぎには既に2時過ぎ出発以降の帰りの特急、鈍行が全面運休のお知らせがありました。その時点では雨も降っておらず、風もなく台風はまだ九州付近でした。結局夜8時過ぎの高速バスで帰り、地下鉄が動いていたので支障なく帰宅できました。アメリカでも最近ハリケーン直撃の恐れから大規模な避難命令が出ましたが、行政が責任も持って決断し、通知しているのですが、日本での計画運休はどのような基準で誰がどんな責任で決めたのかもわかりません。
平常時に計画運休の運用基準を決め、通知方法を告知してから実施するなら問題ありませんが、例えば平日であった場合、出勤を取りやめた場合や登校できない時の出欠の取り扱いも明確ではありません。もし休暇扱いあるいは欠席になるようであれば無理しても出勤する人が出てきます。
責任ということではもう一つ、雑誌への寄稿で話題になった政治家がいましたが、記者のインタビューにも答えず逃げ回っている状況がテレビで流れました。自己の主張ができないなら話すべきでなく、書いた以上ははっきりと自己主張するのが政治家というものでしょうが全くできていません。
このような環境で育った子供たちは責任についてどう感じているのでしょうか。
政治の世界では枚挙にいとまがありませんが、富田林署から逃走した容疑者の件でも警察の対応責任はどうなっているのでしょうか。結局2ヶ月近く経ってから逮捕されたのですがその間、職務質問を受けながら盗難自転車の登録番号をチェックしなかったため逮捕されなかったとのこと。確認しないというのはかなり基礎的なミスだと思われます。
また、企業でも釈明はすれど責任は取らずという状態が続いています。
台風24号に伴うJRの対応にも疑問があります。安全確保は大切ですが私鉄は動いているのにJRは運休、山手線のように基幹路線で長い高架もなく駅間が短い路線ですら夜8時に早々と運休するのは如何なものか?公共交通機関という認識が薄いのではと疑われます。
たまたま当日、石和温泉に行く用事がありましたが石和温泉到着の午後1時半過ぎには既に2時過ぎ出発以降の帰りの特急、鈍行が全面運休のお知らせがありました。その時点では雨も降っておらず、風もなく台風はまだ九州付近でした。結局夜8時過ぎの高速バスで帰り、地下鉄が動いていたので支障なく帰宅できました。アメリカでも最近ハリケーン直撃の恐れから大規模な避難命令が出ましたが、行政が責任も持って決断し、通知しているのですが、日本での計画運休はどのような基準で誰がどんな責任で決めたのかもわかりません。
平常時に計画運休の運用基準を決め、通知方法を告知してから実施するなら問題ありませんが、例えば平日であった場合、出勤を取りやめた場合や登校できない時の出欠の取り扱いも明確ではありません。もし休暇扱いあるいは欠席になるようであれば無理しても出勤する人が出てきます。
責任ということではもう一つ、雑誌への寄稿で話題になった政治家がいましたが、記者のインタビューにも答えず逃げ回っている状況がテレビで流れました。自己の主張ができないなら話すべきでなく、書いた以上ははっきりと自己主張するのが政治家というものでしょうが全くできていません。
このような環境で育った子供たちは責任についてどう感じているのでしょうか。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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