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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2018/11/28 その182 積極性の楽しさ
新生森保ジャパンの試合を4試合見ましたが、メンバーが変わるとこんなにも試合運びが変わるのかというサプライズを感じました。何よりも、観ていて楽しい、点を取る、そして勝つという要素が揃っているのです。これまでのチームもそれなりのうまさはありましたが、点を取るのが遅い、完全に崩すまでシュートを打たないのが欠点でどうしてもテンポの遅い試合展開になりますから観ていて楽しいということにはならないことがあります。今のチームは無理な体勢からもシュートを打しますし、何よりも2点目、3点目という貪欲さが感じられます。
ヨーロッパのリーグで戦っている選手が多いし、日本で一定の評価を得てからの移籍ではなく、かなり若い時にヨーロッパに渡り競争の中で育ってきた世代なのでヨーロッパや南米そしてアフリカの選手たちと同じような積極性がないとレギュラーになれないことも貪欲さの原因の一つかもしれません。
さて、先日の日経に『小粒になった日本企業』という記事がありました。上場企業の平均寿命が89年とNYやロンドンの市場での平均寿命より4倍以上長いとありました。
また、一社当たりの時価総額もアメリカはもとよりドイツや中国企業の後塵を拝しています、伸び率で見ても2000年からわすかに1.7倍、これに対しアメリカは2.6倍中国は5.4倍と格差がついています。日本では銀行の力が強く、リスクのある成長戦略より存続を第一に考えた経営が多いからと指摘しています。
前にも書きましたが日本の多くの経営者の任期が短く2期4年とか3期6年で交代しますので、どうしても安全な経営で『大過なく過ごして次にバトンタッチ』という発想になることも一因と考えられます。
先のサッカーの例ではありませんが、企業も海外で活躍できる人材の育成や海外からの人材の移入を本格的にしないと人口減少、年齢構成の高齢化とあいまって本当に『縮みゆく日本』になってしまいます。若者の奮起を期待するとともに、年寄りは若者の邪魔をしないように、そして若者を盛り立てるようにしなければなりません。
新生森保ジャパンの試合を4試合見ましたが、メンバーが変わるとこんなにも試合運びが変わるのかというサプライズを感じました。何よりも、観ていて楽しい、点を取る、そして勝つという要素が揃っているのです。これまでのチームもそれなりのうまさはありましたが、点を取るのが遅い、完全に崩すまでシュートを打たないのが欠点でどうしてもテンポの遅い試合展開になりますから観ていて楽しいということにはならないことがあります。今のチームは無理な体勢からもシュートを打しますし、何よりも2点目、3点目という貪欲さが感じられます。
ヨーロッパのリーグで戦っている選手が多いし、日本で一定の評価を得てからの移籍ではなく、かなり若い時にヨーロッパに渡り競争の中で育ってきた世代なのでヨーロッパや南米そしてアフリカの選手たちと同じような積極性がないとレギュラーになれないことも貪欲さの原因の一つかもしれません。
さて、先日の日経に『小粒になった日本企業』という記事がありました。上場企業の平均寿命が89年とNYやロンドンの市場での平均寿命より4倍以上長いとありました。
また、一社当たりの時価総額もアメリカはもとよりドイツや中国企業の後塵を拝しています、伸び率で見ても2000年からわすかに1.7倍、これに対しアメリカは2.6倍中国は5.4倍と格差がついています。日本では銀行の力が強く、リスクのある成長戦略より存続を第一に考えた経営が多いからと指摘しています。
前にも書きましたが日本の多くの経営者の任期が短く2期4年とか3期6年で交代しますので、どうしても安全な経営で『大過なく過ごして次にバトンタッチ』という発想になることも一因と考えられます。
先のサッカーの例ではありませんが、企業も海外で活躍できる人材の育成や海外からの人材の移入を本格的にしないと人口減少、年齢構成の高齢化とあいまって本当に『縮みゆく日本』になってしまいます。若者の奮起を期待するとともに、年寄りは若者の邪魔をしないように、そして若者を盛り立てるようにしなければなりません。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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