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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2021/12/07 その324 驚、喜/怒、伝/諦、無関心
人間の感情はまず何かを発見して驚くことから始まる。
草から食用になる野生の米を見つけて歓喜するか、食用になる獣を見つけても逃げられてしまい憤怒の感情を持つようになる。そして野生の米が食べられることを伝達することで多くの人が知るようになり品種改良と栽培が始まるか、足の速い獣は狩が出来ないという諦めを持つ。そして最後に皆が栽培したり、誰も狩をしなくなれば無関心となるこれを現代に置き換えてみましょう。
情報過多の時代にあっては自ら経験しないことも簡単に頭から知識として入ってくるので驚くことが少なくなってきました。更にコロナ感染で言えば感染者数が増加すれば数週間後には重症者が増加することは過去の経験から誰にでもわかることなので、無対策のまま様子をみた結果入院すらできない状況になっても人々は驚きません。
感情の最初の段階がなければ、それに引き続く喜/怒も伝/諦も起きず最後には無関心となります。多くの若者が社会現象にも政治にも無関心で、また無党派層が最大の支持層という現状はまさに最初の驚きがないことからくる無関心になってしまったのでしょう。
それでは無関心の次には何がくるのでしょうか。残念ながら考えられるのは悲しみしかありません。
日本という国が長い没落の過程に入ったのは1989年ですがそれから30年経って悲しみが支配する時代になってしまいました。もう一度勇気を持って驚きを見つけ行動の原点である基礎哀楽の感情を取り戻しましょう。
人間の感情はまず何かを発見して驚くことから始まる。
草から食用になる野生の米を見つけて歓喜するか、食用になる獣を見つけても逃げられてしまい憤怒の感情を持つようになる。そして野生の米が食べられることを伝達することで多くの人が知るようになり品種改良と栽培が始まるか、足の速い獣は狩が出来ないという諦めを持つ。そして最後に皆が栽培したり、誰も狩をしなくなれば無関心となるこれを現代に置き換えてみましょう。
情報過多の時代にあっては自ら経験しないことも簡単に頭から知識として入ってくるので驚くことが少なくなってきました。更にコロナ感染で言えば感染者数が増加すれば数週間後には重症者が増加することは過去の経験から誰にでもわかることなので、無対策のまま様子をみた結果入院すらできない状況になっても人々は驚きません。
感情の最初の段階がなければ、それに引き続く喜/怒も伝/諦も起きず最後には無関心となります。多くの若者が社会現象にも政治にも無関心で、また無党派層が最大の支持層という現状はまさに最初の驚きがないことからくる無関心になってしまったのでしょう。
それでは無関心の次には何がくるのでしょうか。残念ながら考えられるのは悲しみしかありません。
日本という国が長い没落の過程に入ったのは1989年ですがそれから30年経って悲しみが支配する時代になってしまいました。もう一度勇気を持って驚きを見つけ行動の原点である基礎哀楽の感情を取り戻しましょう。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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