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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2019/11/27 その234 世界で孤立する日本の将来は?
毎年G7会議があり、さらにG20の会議も行われ、日本は当初から主要メンバーとして参加しています。しかし、最近ではGDPでは中国に抜かれ、世界貿易に占めるシェアでも年々減少が続いています。あまり新聞には出ませんが一人当たりGDPでは世界で26番目なのです。必ずしもGDPの大きさだけで主要国会議のメンバーが決まっている訳ではありませんが、世界の中での存在感は急速に小さくなっています。
バブル崩壊前には世界経済を牽引する機関車としての位置付けが明確にあり、世界経済の課題に対する各国からの期待感も強かったのです。それから徐々に存在感が薄れ始め、何よりも日本発の主張がないことで経済規模以上に影が薄くなってきています。COP24への無策、石炭火力の増加に無策な一方、IWCから撤退しても捕鯨を進める明確な意思、このちぐはぐさはどこから来るのでしょうか?
核兵器防止条約にも後ろ向きで、世界で唯一の被爆国であるにも関わらずです。イランでも、紛争が続く中近東でも政権側にとどまらず過激派の中でも「ヒロシマ」、「ナガサキ」と言うのはとてもレスペクトされているそうです。
このような立場を有効に使えば、もっと発言力を高め、高いイメージを保つことができるのにもったいない感じがします。
もったいないと言えば、ラグビーワールドカプでの日本人観客のマナーの良さは世界中で話題になりました。個人の力はあるのに、世界の中で政治も経済も存在感が薄れてきてしまったことは大変残念です。組織になると、目先の利益には甘く、長期かつ複雑なことからは逃げまくる姿勢が鮮明になってしまうのはリーダーシップの欠如のなせる技なのでしょうか。
最近では、ゴーン事件に見られるように司法の特殊性も指摘され始めましたので政治もビジネスも国際化しているので司法も国際化する必要がありそうです。普段の生活の中でも世界の中の日本を意識する必要がありますが、江戸時代に
世界でも類稀な経験を250年も続けてしまったので意識の変革は難しいのかもしれません。
江戸時代の経験というのは単に『鎖国』というだけでなく『自給自足経済』のなかで経済成長と文化の興隆を実現したということで、世界でも稀な事例なのです。
毎年G7会議があり、さらにG20の会議も行われ、日本は当初から主要メンバーとして参加しています。しかし、最近ではGDPでは中国に抜かれ、世界貿易に占めるシェアでも年々減少が続いています。あまり新聞には出ませんが一人当たりGDPでは世界で26番目なのです。必ずしもGDPの大きさだけで主要国会議のメンバーが決まっている訳ではありませんが、世界の中での存在感は急速に小さくなっています。
バブル崩壊前には世界経済を牽引する機関車としての位置付けが明確にあり、世界経済の課題に対する各国からの期待感も強かったのです。それから徐々に存在感が薄れ始め、何よりも日本発の主張がないことで経済規模以上に影が薄くなってきています。COP24への無策、石炭火力の増加に無策な一方、IWCから撤退しても捕鯨を進める明確な意思、このちぐはぐさはどこから来るのでしょうか?
核兵器防止条約にも後ろ向きで、世界で唯一の被爆国であるにも関わらずです。イランでも、紛争が続く中近東でも政権側にとどまらず過激派の中でも「ヒロシマ」、「ナガサキ」と言うのはとてもレスペクトされているそうです。
このような立場を有効に使えば、もっと発言力を高め、高いイメージを保つことができるのにもったいない感じがします。
もったいないと言えば、ラグビーワールドカプでの日本人観客のマナーの良さは世界中で話題になりました。個人の力はあるのに、世界の中で政治も経済も存在感が薄れてきてしまったことは大変残念です。組織になると、目先の利益には甘く、長期かつ複雑なことからは逃げまくる姿勢が鮮明になってしまうのはリーダーシップの欠如のなせる技なのでしょうか。
最近では、ゴーン事件に見られるように司法の特殊性も指摘され始めましたので政治もビジネスも国際化しているので司法も国際化する必要がありそうです。普段の生活の中でも世界の中の日本を意識する必要がありますが、江戸時代に
世界でも類稀な経験を250年も続けてしまったので意識の変革は難しいのかもしれません。
江戸時代の経験というのは単に『鎖国』というだけでなく『自給自足経済』のなかで経済成長と文化の興隆を実現したということで、世界でも稀な事例なのです。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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