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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2019/3/11 その197 歴史は繰り返すのではなく「韻を踏む」
著名な投資家ジム・ロジャースの言葉です。少し引用してみましょう。
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『最も重要なのは、変化し続ける時代の流れに合わせ、自分も変化できるようにしておくことである。時代がどう変遷しているかを肌で感じ、それに順応することで歴史は繰り返すのではなく「韻を踏む」。私はつねに、歴史の流れを踏まえながら、数年先を見るようにしている。
歴史の流れは、先を読む力、とりわけお金がどう動くかという未来を教えてくれる。成功したければ、将来を予測しなければならない。投資家だけではない。ミュージシャンであれ、サッカー選手であれ、会社員であれ、どんな世界でも成功したければ先を読むことが重要だ。私が2007年に家族でシンガポールへ移住したのも、来る「アジアの世紀」を見越してのことである。
重要なのは、「歴史は韻を踏む」ということである。これは作家マーク・トウェインの言葉だ。世界の出来事のほとんどは、以前にも起きている。まったく同じ出来事が起きるわけではないが、何かしら似た形の出来事が、何度も繰り返されている。戦争、飢餓、不況、外国人迫害、貿易戦争、移民問題──。これらの問題は、形を変えて何度も起きているのだ。
現在と類似した問題が以前どのようにして起きたのかを理解すれば、現状がある程度把握できる。それがどのような結末になるかもわかる。よく「歴史は繰り返す」と言うが、まったく同じことを繰り返すのではない。韻を踏むように、少しずつ形を変えながら反復をし続けるのだ。』
同じような例では、ド・ゴール元フランス大統領がある。
彼はカエサル記をはじめとして過去の戦記や歴史書をほとんど暗記しており、何かが起こると最も似ている事例を探し、その時の対処法と結果から今回は何をすべきかを考えていたとのこと。
翻って、日本の学校教育、特に歴史教育を見るとこのような観点から組み立てられておらず、単なる暗記になってしまっている。学生が歴史に興味を持たないのも当然で、もっと工夫があっても良いのではないか。
例えばマルコポーロの『東方見聞録』は中国のどの時代であり、その時に日本はどんな状況だったのか、あるいはヨーロッパではどんなことが起きていたのか。というような時代背景が関連して勉強できれば歴史は面白くなるのではないか。
著名な投資家ジム・ロジャースの言葉です。少し引用してみましょう。
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『最も重要なのは、変化し続ける時代の流れに合わせ、自分も変化できるようにしておくことである。時代がどう変遷しているかを肌で感じ、それに順応することで歴史は繰り返すのではなく「韻を踏む」。私はつねに、歴史の流れを踏まえながら、数年先を見るようにしている。
歴史の流れは、先を読む力、とりわけお金がどう動くかという未来を教えてくれる。成功したければ、将来を予測しなければならない。投資家だけではない。ミュージシャンであれ、サッカー選手であれ、会社員であれ、どんな世界でも成功したければ先を読むことが重要だ。私が2007年に家族でシンガポールへ移住したのも、来る「アジアの世紀」を見越してのことである。
重要なのは、「歴史は韻を踏む」ということである。これは作家マーク・トウェインの言葉だ。世界の出来事のほとんどは、以前にも起きている。まったく同じ出来事が起きるわけではないが、何かしら似た形の出来事が、何度も繰り返されている。戦争、飢餓、不況、外国人迫害、貿易戦争、移民問題──。これらの問題は、形を変えて何度も起きているのだ。
現在と類似した問題が以前どのようにして起きたのかを理解すれば、現状がある程度把握できる。それがどのような結末になるかもわかる。よく「歴史は繰り返す」と言うが、まったく同じことを繰り返すのではない。韻を踏むように、少しずつ形を変えながら反復をし続けるのだ。』
同じような例では、ド・ゴール元フランス大統領がある。
彼はカエサル記をはじめとして過去の戦記や歴史書をほとんど暗記しており、何かが起こると最も似ている事例を探し、その時の対処法と結果から今回は何をすべきかを考えていたとのこと。
翻って、日本の学校教育、特に歴史教育を見るとこのような観点から組み立てられておらず、単なる暗記になってしまっている。学生が歴史に興味を持たないのも当然で、もっと工夫があっても良いのではないか。
例えばマルコポーロの『東方見聞録』は中国のどの時代であり、その時に日本はどんな状況だったのか、あるいはヨーロッパではどんなことが起きていたのか。というような時代背景が関連して勉強できれば歴史は面白くなるのではないか。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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