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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2019/11/12 その231 大学入試の英語試験を考える
萩生田大臣の失言を契機に急に大学入試英語試験がクローズアップされ、実地直前になって突如延期が決定されました。失言がなくても異論のあった制度改革で、そもそも何を目的としているのか全く理解できない制度でしたから延期見直しには大賛成ですが、制度設計者の責任は問われるべきでしょう。
提案された英語検定は海外で母国語の英語に対する理解度を測るものから日本で開発され、主として日本人の英語理解度を測るものまで異質なものを並べてどうやって比較しようとしたのかわかりません。英語的表現を借りれば “Apple to Orange”を比較するようなものですから『専門家』がどのような判断で導入を決定したのか理解に苦しみます。
苦しむといえば、最大の被害者は受験生です。受験生や将来の入学希望者に対してどのようにして謝罪し、今後の理解を求めそして責任をとるのでしょうか。誰も責任をとらないと言う道筋が見え隠れしますが、責任をとってこそ初めて謝罪になると言うことを十分に理解してもらいたいものです。
最近の世相は責任を曖昧にすることが普通になってしまい、だからこそ軽い発言とうわべだけの謝罪、皆様にご心配とご迷惑をおかけしましたと言う定例句、ではこれからも同じようなことが続き、長い間に世の中のタガが外れてしまうでしょう。
国民は怒ることにも疲れてしまったのかもしれませんが、怒りを鼓舞する役割はマスコミではないかと考えます。
萩生田大臣の失言を契機に急に大学入試英語試験がクローズアップされ、実地直前になって突如延期が決定されました。失言がなくても異論のあった制度改革で、そもそも何を目的としているのか全く理解できない制度でしたから延期見直しには大賛成ですが、制度設計者の責任は問われるべきでしょう。
提案された英語検定は海外で母国語の英語に対する理解度を測るものから日本で開発され、主として日本人の英語理解度を測るものまで異質なものを並べてどうやって比較しようとしたのかわかりません。英語的表現を借りれば “Apple to Orange”を比較するようなものですから『専門家』がどのような判断で導入を決定したのか理解に苦しみます。
苦しむといえば、最大の被害者は受験生です。受験生や将来の入学希望者に対してどのようにして謝罪し、今後の理解を求めそして責任をとるのでしょうか。誰も責任をとらないと言う道筋が見え隠れしますが、責任をとってこそ初めて謝罪になると言うことを十分に理解してもらいたいものです。
最近の世相は責任を曖昧にすることが普通になってしまい、だからこそ軽い発言とうわべだけの謝罪、皆様にご心配とご迷惑をおかけしましたと言う定例句、ではこれからも同じようなことが続き、長い間に世の中のタガが外れてしまうでしょう。
国民は怒ることにも疲れてしまったのかもしれませんが、怒りを鼓舞する役割はマスコミではないかと考えます。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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