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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2019/8/8 その219 英語教育の重要性
日本の英語教育に対する見直しが始まっており、小学校から英語教育をという流れになっていますが、根本的な発想が違うのではないかと感じます。明治大正までの海外からの情報取得を目的とした文法と読解力重視から未だに抜け出せていません。
現代ではSNSを含めた情報発信、会話での意見交換が最も重要になっていますので、文法より聴く力。話す力が大切です。私の好きなカントリー音楽では『She don’t cry』という表現は普通で、文法的に正しい『She doesn’t cry』とは言いません。このような慣用的な話し方やリズム、イントネーションが重要で、リズムが悪いと文法的に正しくても全く言葉が通じないことがあります。
残念ながら日本の英語教育は相手に通じる英語よりも一人でじっくり読むことに力点をお置いてきたので、学校でもネイティブではない先生が教えていますのでリズムやイントネーションをつかむことは困難です。スピードラーニングの活用を考えても良いのかもしれません。もっとも、話す内容がなければ外国語のみならず、日本語でも会話は成立しません。まずはディベートの機会を増やし、自分の意見をしっかり持ちそれを表現することの練習が重要ではないでしょうか。
選挙年齢が18歳に下がった時、投票のやり方(つまりテクニック)を教えるような教育がありましたが、本来はA君とBさんが異なる意見を持っている時どちらに投票するのか、その時の判断材料は何か、事前にどのような質問をA,B両君にするのかという考え方を教えることが本当の教育なのです。
A君は『皆におまんじゅうを配り、お小遣いを千円あげますが、基本方針は自分の考えに従ってもらいます』
Bさんは『みなさんから百円ずつもらいますが、みなさんの希望が実現できるように話し合いを十分して基本方針を決めます』と言っている時何を基準にするのか、自分の信条と差異があるのかを確かめることが必要です。
『人間は考える葦』という言葉がありましたが、今の日本ではほとんど死語になってしまったようです。
日本の英語教育に対する見直しが始まっており、小学校から英語教育をという流れになっていますが、根本的な発想が違うのではないかと感じます。明治大正までの海外からの情報取得を目的とした文法と読解力重視から未だに抜け出せていません。
現代ではSNSを含めた情報発信、会話での意見交換が最も重要になっていますので、文法より聴く力。話す力が大切です。私の好きなカントリー音楽では『She don’t cry』という表現は普通で、文法的に正しい『She doesn’t cry』とは言いません。このような慣用的な話し方やリズム、イントネーションが重要で、リズムが悪いと文法的に正しくても全く言葉が通じないことがあります。
残念ながら日本の英語教育は相手に通じる英語よりも一人でじっくり読むことに力点をお置いてきたので、学校でもネイティブではない先生が教えていますのでリズムやイントネーションをつかむことは困難です。スピードラーニングの活用を考えても良いのかもしれません。もっとも、話す内容がなければ外国語のみならず、日本語でも会話は成立しません。まずはディベートの機会を増やし、自分の意見をしっかり持ちそれを表現することの練習が重要ではないでしょうか。
選挙年齢が18歳に下がった時、投票のやり方(つまりテクニック)を教えるような教育がありましたが、本来はA君とBさんが異なる意見を持っている時どちらに投票するのか、その時の判断材料は何か、事前にどのような質問をA,B両君にするのかという考え方を教えることが本当の教育なのです。
A君は『皆におまんじゅうを配り、お小遣いを千円あげますが、基本方針は自分の考えに従ってもらいます』
Bさんは『みなさんから百円ずつもらいますが、みなさんの希望が実現できるように話し合いを十分して基本方針を決めます』と言っている時何を基準にするのか、自分の信条と差異があるのかを確かめることが必要です。
『人間は考える葦』という言葉がありましたが、今の日本ではほとんど死語になってしまったようです。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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