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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2019/5/14 その207 新天皇、新元号、新内閣?
5月1日は正月のような雰囲気になりました。新しいことに飢えていた人たちが、新元号に合わせてお祝い気分になったと思いますが、長い間の閉塞感に飽き飽きしていたので、何かのきっかけを待っていたとも考えられます。この雰囲気を引き継ぎ夏の参議院選挙でも現職が落選し、新人が当選し議員の顔ぶれが一新するというようなことになれば、さらに閉塞感の突破に繋がるのではないかと期待するのは私一人でしょうか。
日経ビジネスに『平成30年間は惰性の時代だった』という記事がありました。その通りかもしれません。
平成元年は1989年、バブルが崩壊して『失われた10年』と言われた停滞の始まった年で、結果的に30年経っても停滞したままです。最近はそこそこの景気状況ではありますが、諸外国と比較すると停滞は顕著で名目GDPの伸びは実に30年間平均でたった0.88%中国は言うに及ばず、アメリカは4.25%、ブレグジットで混乱のイギリスも4.05%Gilet Jaunesで揺れるフランスでも2.8%、ヨーロッパの優等生ドイツは3.36%です。ちなみに中国は12.45%で、実質でも8.45%、日本は長いデフレ経済のため実質ではプラスの1.04%となります。
この数字ではあまり大きな差ではないと感じられますが、30年間の結果として直近のGDPが1989年の何倍になっているかを並べると日本=1.32倍、アメリカ=3.78倍、イギリス=3.56倍、フランス=2.42倍、ドイツ=2.88倍、そして中国は何と26.7倍です。EUの主要国と比較しても日本は半分ないし3分の1以下にしかなっていません。
ベルリンの壁が崩壊したのが1989年、ドイツの統一が1990年、ソ連の崩壊が1991年で、世界は大きな変化を経験してきたなかで、日本は『惰性』のまま停滞してしまったことは残念ですが、国民全体の責任だと自覚する必要があります。
5月1日は正月のような雰囲気になりました。新しいことに飢えていた人たちが、新元号に合わせてお祝い気分になったと思いますが、長い間の閉塞感に飽き飽きしていたので、何かのきっかけを待っていたとも考えられます。この雰囲気を引き継ぎ夏の参議院選挙でも現職が落選し、新人が当選し議員の顔ぶれが一新するというようなことになれば、さらに閉塞感の突破に繋がるのではないかと期待するのは私一人でしょうか。
日経ビジネスに『平成30年間は惰性の時代だった』という記事がありました。その通りかもしれません。
平成元年は1989年、バブルが崩壊して『失われた10年』と言われた停滞の始まった年で、結果的に30年経っても停滞したままです。最近はそこそこの景気状況ではありますが、諸外国と比較すると停滞は顕著で名目GDPの伸びは実に30年間平均でたった0.88%中国は言うに及ばず、アメリカは4.25%、ブレグジットで混乱のイギリスも4.05%Gilet Jaunesで揺れるフランスでも2.8%、ヨーロッパの優等生ドイツは3.36%です。ちなみに中国は12.45%で、実質でも8.45%、日本は長いデフレ経済のため実質ではプラスの1.04%となります。
この数字ではあまり大きな差ではないと感じられますが、30年間の結果として直近のGDPが1989年の何倍になっているかを並べると日本=1.32倍、アメリカ=3.78倍、イギリス=3.56倍、フランス=2.42倍、ドイツ=2.88倍、そして中国は何と26.7倍です。EUの主要国と比較しても日本は半分ないし3分の1以下にしかなっていません。
ベルリンの壁が崩壊したのが1989年、ドイツの統一が1990年、ソ連の崩壊が1991年で、世界は大きな変化を経験してきたなかで、日本は『惰性』のまま停滞してしまったことは残念ですが、国民全体の責任だと自覚する必要があります。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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