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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2021/1/14 その290 コロナに始まりコロナで終わった2020年の意味を考えてみる
昨年からコロナで埋めつくされてしまいましたが大事なことを忘れてはならないということを改めて認識する必要があります。それは「政治は結果が全て」ということですが、企業トップにも当てはまることです。政治は常に流動的で誰にもわからない将来の判断を迫られますが事後的にその判断が正しかったのか或いは間違っていたのかを問われます。論理的、法的には誤りでも結果が良ければ国民は従います。逆に法的には正しく、論理的であっても結果が伴わなければ退場を迫られます。これを前提に先の安倍元首相の会見を評価してみました。
自分は法律違反はしていないということですが、結果的に誤った答弁をし、事実と異なる説明を国会の場で行ったという事実は消えませんし、結果として事実誤認があったのであれば政治家としての責任は免れません。議員辞職に値します。
何故か?
〇これだけ話題になったにも関わらず秘書にどれだけ真剣に問い合わせたのかが不明
〇秘書が嘘をついていたのなら、秘書に対する責任追求或いは処罰はどうしたのか
〇秘書が政治資金報告書に過誤で不記載にしたのなら、そのような人物を全面的に信頼して良いのか
そして最後に、結果として国会で誤った答弁を何度もしたわけですから秘書に対する監督責任、事実確認を怠った怠慢があるわけで政治家としての資質に欠けていることは明白です。防衛省からレーダーで国籍不明機が首都突入しているという報告を受けて防御ミサイルの発射を指示したらレーダーの見誤りだったという報告を事後に受けても取り返しはつかず重大な責任が発生し、誰かのせいにすることはできません。
報告が間違っていても確認の手順を取らなかったことに対する責任は取り返しがつきませんし、間違った情報だったから自分に責任はないとは言えません。企業でも政府でも責任者は部下の過ちでも自ら腹を切る覚悟がなければなりません。振り返って政府のコロナ対策が後手後手にまわり有効な対策や明確な指針が出せなかった大きな理由は「政治主導」ではなく「役所や審議会」に任せて結果責任を避けようとした結果ではないでしょうか。
メルケル首相やアーダーン首相そして蔡英文総統のようなリーダーを持たない不幸をもう一度噛み締めてみる必要があり、また偶然にも皆女性です。女性活躍と言いながら夫婦別姓については消極的な老害男性中心の議員に対しても明確な投票行動で新しい方向と将来への希望を抱けるリーダーを選別しましょう。
昨年からコロナで埋めつくされてしまいましたが大事なことを忘れてはならないということを改めて認識する必要があります。それは「政治は結果が全て」ということですが、企業トップにも当てはまることです。政治は常に流動的で誰にもわからない将来の判断を迫られますが事後的にその判断が正しかったのか或いは間違っていたのかを問われます。論理的、法的には誤りでも結果が良ければ国民は従います。逆に法的には正しく、論理的であっても結果が伴わなければ退場を迫られます。これを前提に先の安倍元首相の会見を評価してみました。
自分は法律違反はしていないということですが、結果的に誤った答弁をし、事実と異なる説明を国会の場で行ったという事実は消えませんし、結果として事実誤認があったのであれば政治家としての責任は免れません。議員辞職に値します。
何故か?
〇これだけ話題になったにも関わらず秘書にどれだけ真剣に問い合わせたのかが不明
〇秘書が嘘をついていたのなら、秘書に対する責任追求或いは処罰はどうしたのか
〇秘書が政治資金報告書に過誤で不記載にしたのなら、そのような人物を全面的に信頼して良いのか
そして最後に、結果として国会で誤った答弁を何度もしたわけですから秘書に対する監督責任、事実確認を怠った怠慢があるわけで政治家としての資質に欠けていることは明白です。防衛省からレーダーで国籍不明機が首都突入しているという報告を受けて防御ミサイルの発射を指示したらレーダーの見誤りだったという報告を事後に受けても取り返しはつかず重大な責任が発生し、誰かのせいにすることはできません。
報告が間違っていても確認の手順を取らなかったことに対する責任は取り返しがつきませんし、間違った情報だったから自分に責任はないとは言えません。企業でも政府でも責任者は部下の過ちでも自ら腹を切る覚悟がなければなりません。振り返って政府のコロナ対策が後手後手にまわり有効な対策や明確な指針が出せなかった大きな理由は「政治主導」ではなく「役所や審議会」に任せて結果責任を避けようとした結果ではないでしょうか。
メルケル首相やアーダーン首相そして蔡英文総統のようなリーダーを持たない不幸をもう一度噛み締めてみる必要があり、また偶然にも皆女性です。女性活躍と言いながら夫婦別姓については消極的な老害男性中心の議員に対しても明確な投票行動で新しい方向と将来への希望を抱けるリーダーを選別しましょう。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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