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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2020/10/5 その276 何か間違っていませんか?
菅内閣が誕生しましたが、モットーが「国民のために働く内閣」だそうです。えっ!というのが最初に感じたことです。一見、その通りで違和感なく見過ごしてしまいそうで新聞論調も所謂コメンテーターからも特に異論は出ていません。
しかし、民主主義国家で選挙で選ばれた衆議院議員から選出される首相ですから国民のために働くのは当然で、わざわざこれに言及するのはこれまでの内閣が国民のために働いていなかったということでしょうか。一方で安倍政権の継続と言っているのですから、前政権も「国民のために働いていた」のでしょうね。森・加計・桜も国民のために真実に蓋をしたのでしょう。
もう一つ、不思議なのはコロナ対策です。感染症対策をしっかりしてGoToトラベルで旅行に行きなさい、経済活性化ですと言っていますが、マスク+接触しない+長時間対話しないという感染症対策と旅行や帰省とは矛盾した指示で国民は混乱します。
経済活性化は必要ですが、課題は「アクセルの踏み方」です。現状ではアクセルとブレーキを同時に踏んで頑張りましょうということで、いつかは摩擦熱で発火しますし大変なエネルギーが必要です。政府の役割は「アクセルの踏み方」を提示することです。
例えば、PCR検査は無料で自由に誰でも何回でも受けられます、検査の結果陰性であれば自由にGoToトラベルに参加して下さいといえば、旅行者も受け入れ側も安心して楽しめます。このような施策とお金の使い方が「国民のために働く」ことではないでしょうか。世界の中での国家戦略の無い閉じこもりの矮小な内閣で携帯電話の料金引き下げが政策のトップに来るのはどういうことでしょうか。
携帯を大手3社に固定し、通信と端末販売の兼務を許可し、規制でがんじがらめの中での価格高騰は政府の政策の誤りの結果であって声高に料金引き下げを唱えるのはどうでしょうか、まさにお上の指導による料金操作で規制緩和とは正反対です。ここでも規制緩和の掛け声と実態の差異が見られます。
政治に期待せず、自らの意思に従って清く正しく生きていこうではありませんか。でも、次の選挙ではしっかり見極めて投票しましょう。
菅内閣が誕生しましたが、モットーが「国民のために働く内閣」だそうです。えっ!というのが最初に感じたことです。一見、その通りで違和感なく見過ごしてしまいそうで新聞論調も所謂コメンテーターからも特に異論は出ていません。
しかし、民主主義国家で選挙で選ばれた衆議院議員から選出される首相ですから国民のために働くのは当然で、わざわざこれに言及するのはこれまでの内閣が国民のために働いていなかったということでしょうか。一方で安倍政権の継続と言っているのですから、前政権も「国民のために働いていた」のでしょうね。森・加計・桜も国民のために真実に蓋をしたのでしょう。
もう一つ、不思議なのはコロナ対策です。感染症対策をしっかりしてGoToトラベルで旅行に行きなさい、経済活性化ですと言っていますが、マスク+接触しない+長時間対話しないという感染症対策と旅行や帰省とは矛盾した指示で国民は混乱します。
経済活性化は必要ですが、課題は「アクセルの踏み方」です。現状ではアクセルとブレーキを同時に踏んで頑張りましょうということで、いつかは摩擦熱で発火しますし大変なエネルギーが必要です。政府の役割は「アクセルの踏み方」を提示することです。
例えば、PCR検査は無料で自由に誰でも何回でも受けられます、検査の結果陰性であれば自由にGoToトラベルに参加して下さいといえば、旅行者も受け入れ側も安心して楽しめます。このような施策とお金の使い方が「国民のために働く」ことではないでしょうか。世界の中での国家戦略の無い閉じこもりの矮小な内閣で携帯電話の料金引き下げが政策のトップに来るのはどういうことでしょうか。
携帯を大手3社に固定し、通信と端末販売の兼務を許可し、規制でがんじがらめの中での価格高騰は政府の政策の誤りの結果であって声高に料金引き下げを唱えるのはどうでしょうか、まさにお上の指導による料金操作で規制緩和とは正反対です。ここでも規制緩和の掛け声と実態の差異が見られます。
政治に期待せず、自らの意思に従って清く正しく生きていこうではありませんか。でも、次の選挙ではしっかり見極めて投票しましょう。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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