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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2020/7/3 その262 Black Lives Matter
またしても訳語の話ですが、Black Lives Matterが「黒人の命は大切だ」という日本語訳と英語のニュアンスがかなり違うように感じます。訳の「黒人の命は大切だ」というのは標語のように感じて誰が主体的に何をしようとしているのかが不明確です。日本語そのものが持つ曖昧さと言うことなのかもしれませんが、原文の語感にはもっと強い「個人の意思」が入っています。
「黒人の命も自分のことと同じだ」であれば少し良いし「黒人の命(を大切にすること)をとても気にしている、問題と思っている」という自分の意思が反映されることが大切です。問われているのは、このような事態に対し「あなたはどう感じ、どう行動しようとしているのか」というニュアンスがあります。だから、街頭へ出てデモをして態度で表現しているのです。
人種差別を禁じた『公民権法』の成立は1964年、東京オリンピックの年です。陸上男子100メートルでは『褐色の弾丸ボブ・ヘイズ』が優勝しました。次のメキシコオリンピックでは陸上男子200メートルの優勝者が表彰式で抗議の意思表示をしました。公民権法成立から56年経過しましたが、社会の変化はゆっくりとしか進んでいないという現実の中での事件だという認識が必要です。このような主体的な意思表示が標語のような訳語からは抜けてしまっていますので場合によってはデモでの表現そのものに対する疑問になってしまいます。
欧米に限らず、アジアでもアフリカでも常に個人の態度表明を迫られる機会が多くあり、日本が本当に国際化するのであれば言葉の問題ではなく、もっと内心の意見、意思の発信が求められているのです。個人の意見、その集合体としての集団の意見が明確でないと共感を得ることができないばかりでなく信頼を勝ち取ることはできません。
生きると言うことは常に真剣勝負だと言うことを忘れないようにしましょう
またしても訳語の話ですが、Black Lives Matterが「黒人の命は大切だ」という日本語訳と英語のニュアンスがかなり違うように感じます。訳の「黒人の命は大切だ」というのは標語のように感じて誰が主体的に何をしようとしているのかが不明確です。日本語そのものが持つ曖昧さと言うことなのかもしれませんが、原文の語感にはもっと強い「個人の意思」が入っています。
「黒人の命も自分のことと同じだ」であれば少し良いし「黒人の命(を大切にすること)をとても気にしている、問題と思っている」という自分の意思が反映されることが大切です。問われているのは、このような事態に対し「あなたはどう感じ、どう行動しようとしているのか」というニュアンスがあります。だから、街頭へ出てデモをして態度で表現しているのです。
人種差別を禁じた『公民権法』の成立は1964年、東京オリンピックの年です。陸上男子100メートルでは『褐色の弾丸ボブ・ヘイズ』が優勝しました。次のメキシコオリンピックでは陸上男子200メートルの優勝者が表彰式で抗議の意思表示をしました。公民権法成立から56年経過しましたが、社会の変化はゆっくりとしか進んでいないという現実の中での事件だという認識が必要です。このような主体的な意思表示が標語のような訳語からは抜けてしまっていますので場合によってはデモでの表現そのものに対する疑問になってしまいます。
欧米に限らず、アジアでもアフリカでも常に個人の態度表明を迫られる機会が多くあり、日本が本当に国際化するのであれば言葉の問題ではなく、もっと内心の意見、意思の発信が求められているのです。個人の意見、その集合体としての集団の意見が明確でないと共感を得ることができないばかりでなく信頼を勝ち取ることはできません。
生きると言うことは常に真剣勝負だと言うことを忘れないようにしましょう
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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