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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2020/1/29 その243 Stay where you areが合言葉
バブル崩壊後の日本では “Stay were you are” が合言葉になっているようです。昔の格言で言えば「羹に懲りて膾を吹く」と言うことでしょうか。バブルに踊って失敗した経験が静かに嵐が過ぎ去るのを待とうと言うことになったのだと思います。
似たような現象は会社の中にもありトップがガミガミ言うときは黙って下を向いて口答えせず頭の上を災難が過ぎ去るのを待てばまた静穏な日々が戻ってくると思っているのでしょうが、その通りになることもあればそのまま回復せずに没落してしまうこともあります。政治家や高級官僚が明らかに不正を働いていても、異議をとなえず静かに黙々と自分の生活にしがみつく現象と相似形に見えてしまいます。
これまでにも書いてきたように70歳を超えてから新しいことを始めようとすると驚くような事情に出くわし、あたかも「今いる場所から動くな、余計なことをするな」と言われているような気になります。
アパートが借りられない。
インターネットが始められない。
銀行口座が開けない。
運転免許証は早く返せ。
一方で、何をやるにも「本人確認」が必要でほとんどのケースで運転免許証の提示が求められるのです。「本人確認」と言えば、国内では運転免許証や評判の悪いマイナンバーカードが写真付き証明書になりますが、一度海外に出ると英語表記はない、生年月日が和暦で西暦表記がないために証明書として使えません。
パスポートがあるだろうと言うのでしょうが、ゴーン氏の事例でも分かる通り海外では複数パスポートを所持するのは珍しいことではないので、信用力ではクレジットカードが一番、運転免許証がそれと並ぶ位置にあり、パスポートしかない場合は逆に信用されません。
官僚の頭の中では日本人が海外で本人確認を求められることを想定していないしパスポートの絶対性を疑わないという知識不足がこのような結果になっているのでしょう。何回も言いますが、島国に閉じこもらないで全世界に飛躍する人材を育成するためにも環境整備が必要です。
バブル崩壊後の日本では “Stay were you are” が合言葉になっているようです。昔の格言で言えば「羹に懲りて膾を吹く」と言うことでしょうか。バブルに踊って失敗した経験が静かに嵐が過ぎ去るのを待とうと言うことになったのだと思います。
似たような現象は会社の中にもありトップがガミガミ言うときは黙って下を向いて口答えせず頭の上を災難が過ぎ去るのを待てばまた静穏な日々が戻ってくると思っているのでしょうが、その通りになることもあればそのまま回復せずに没落してしまうこともあります。政治家や高級官僚が明らかに不正を働いていても、異議をとなえず静かに黙々と自分の生活にしがみつく現象と相似形に見えてしまいます。
これまでにも書いてきたように70歳を超えてから新しいことを始めようとすると驚くような事情に出くわし、あたかも「今いる場所から動くな、余計なことをするな」と言われているような気になります。
アパートが借りられない。
インターネットが始められない。
銀行口座が開けない。
運転免許証は早く返せ。
一方で、何をやるにも「本人確認」が必要でほとんどのケースで運転免許証の提示が求められるのです。「本人確認」と言えば、国内では運転免許証や評判の悪いマイナンバーカードが写真付き証明書になりますが、一度海外に出ると英語表記はない、生年月日が和暦で西暦表記がないために証明書として使えません。
パスポートがあるだろうと言うのでしょうが、ゴーン氏の事例でも分かる通り海外では複数パスポートを所持するのは珍しいことではないので、信用力ではクレジットカードが一番、運転免許証がそれと並ぶ位置にあり、パスポートしかない場合は逆に信用されません。
官僚の頭の中では日本人が海外で本人確認を求められることを想定していないしパスポートの絶対性を疑わないという知識不足がこのような結果になっているのでしょう。何回も言いますが、島国に閉じこもらないで全世界に飛躍する人材を育成するためにも環境整備が必要です。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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