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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2020/4/30 その254 指導者に求められること
悲しいことですが、予言が的中しつつあります。それは、日本には指導者としての資格のある人がいないということです。いや、正しくは資格のある人は沢山いますが、表に出られない、活用されていないというのが正しい表現でしょう。
結果として、長期没落路線をまっしぐら、それがいよいよ明白になってきました。指導者に求められることとは何でしょうか。
1.現場を観る
2.相手の立場になって素直に聴く
3.責任を取る
この三つだと考えます。
現場を観ることで導き出された論理の妥当性、例外の認識とその対処法が正しく認識でき、机上の空論からの脱却ができますし、のちに述べるように人の心に響く対応が可能になります。次に相手の立場で考えることができるかどうかです。自分に余裕がないと、相手の立場に立てないことがあります、また人の眼を見た対話ができないと本当の意思が伝わりませんし、裏に隠された言いにくい状況を把握できません。その上で自分の言葉で話しかけることができるかどうかです。最後に最も大切なことですが責任をどうやって取るかということです。責任とは相手に対してではなく、自分自身の信念と対峙して判断すべきものですから信念のない人は自ずから責任を取れません。
以上の3点から最近の状況を判断すると政治家も官僚も大企業経営者も100点満点でせいぜい30点程度でしょう。
・官僚の作文を読むだけで自分の言葉で話せない政治家は5点。
・大方針ではなくトップに忖度している官僚は15点
・ビジョンを発信できない大企業経営者の多くは15点ですがごく少数70点の経営者が存在するので平均して30点
現場を観るということでは元ソニー会長の盛田さんが思い出されます。相手の立場で人と接するというととでは天皇ご夫妻、上皇后ご夫妻に勝る人はいないと思います。責任の取り方という意味では先週も書いた村山首相をあげたいと思います。田中角栄元首相は、この三つを実践したから人気があったのでしょう。
今は誰が長期没落を救ってくれるのでしょうか。
悲しいことですが、予言が的中しつつあります。それは、日本には指導者としての資格のある人がいないということです。いや、正しくは資格のある人は沢山いますが、表に出られない、活用されていないというのが正しい表現でしょう。
結果として、長期没落路線をまっしぐら、それがいよいよ明白になってきました。指導者に求められることとは何でしょうか。
1.現場を観る
2.相手の立場になって素直に聴く
3.責任を取る
この三つだと考えます。
現場を観ることで導き出された論理の妥当性、例外の認識とその対処法が正しく認識でき、机上の空論からの脱却ができますし、のちに述べるように人の心に響く対応が可能になります。次に相手の立場で考えることができるかどうかです。自分に余裕がないと、相手の立場に立てないことがあります、また人の眼を見た対話ができないと本当の意思が伝わりませんし、裏に隠された言いにくい状況を把握できません。その上で自分の言葉で話しかけることができるかどうかです。最後に最も大切なことですが責任をどうやって取るかということです。責任とは相手に対してではなく、自分自身の信念と対峙して判断すべきものですから信念のない人は自ずから責任を取れません。
以上の3点から最近の状況を判断すると政治家も官僚も大企業経営者も100点満点でせいぜい30点程度でしょう。
・官僚の作文を読むだけで自分の言葉で話せない政治家は5点。
・大方針ではなくトップに忖度している官僚は15点
・ビジョンを発信できない大企業経営者の多くは15点ですがごく少数70点の経営者が存在するので平均して30点
現場を観るということでは元ソニー会長の盛田さんが思い出されます。相手の立場で人と接するというととでは天皇ご夫妻、上皇后ご夫妻に勝る人はいないと思います。責任の取り方という意味では先週も書いた村山首相をあげたいと思います。田中角栄元首相は、この三つを実践したから人気があったのでしょう。
今は誰が長期没落を救ってくれるのでしょうか。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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