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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2021/4/8 その303 野党慣れした野党
戦後直後の混乱期を除いてたった一回の例外を除き野党は野党、与党は与党という住み分けが定着してしまい「野党は組織率17%の労働組合の与党」になっています。2009年の民主党政権も「準備不足」つまり「政権を取れるとは思わなかったので」
政策も、政権幹部も、政策目標も不明確なまま発足したのであっという間に瓦解しその反動で現在の姿があります。民主党政権前の自民党政権があまりにもひどかったので転がり込んだ政権でしっかりした政策の基盤があったわけではないので、野党は野党という構図に変化はありません。
与党、野党という呼び方はたまたま現在の状態を表すものでその政党の性格を表現するものではないのに、国民もメディアもさらには政党そのものもあたかもそれが与件のごとく考えているために、野党からは政策目標に基づく政策案が出ないで与党に反対することを最大の目標にしてしまっています。
来月の北海道2区の補欠選挙では自民党が候補者を擁立しないので野党は選挙がやりにくいと言っています、つまり政策提言ではなく反自民がバックボーンにあるからでしょう。これでは百年経っても政権は取れないでしょうし、有権者も投票しません。
「病は気から」という諺があるように過去30年の停滞は日本全体の自信喪失によるものですから前向きになれる明るい目標を掲げ、皆が信じることが大切です。その意味で「現在の」野党に求められるのは明るい未来を示して国全体が前向きになれるような政策提言が求められます。
そうすれば出生率も上がり、生産性も高まり好循環が再び始まります。このように考えると社会通念を変革し、タブーを打ち破り、リスクを積極的に取るスローガンが必要です。
〇積極的なグリーン政策
〇女性の解放には時限的であってもクォーター制を導入
〇原発に対する合理的な長期戦略の策定、必ずしも即全廃ではなく廃棄の道筋を示す
〇移民・難民の積極的な受け入れ
飛鳥天平、室町鎌倉、幕末明治は海外からの人と文化、宗教、技術の導入で混乱とともに社会が大きく発展する基礎を築いた時期です。低迷と人口減少を迎えた今、混乱を恐れずそれを上回る躍進が期待できる政策の大変革に挑むことで国全体が前向きになれるものと確信します。
戦後直後の混乱期を除いてたった一回の例外を除き野党は野党、与党は与党という住み分けが定着してしまい「野党は組織率17%の労働組合の与党」になっています。2009年の民主党政権も「準備不足」つまり「政権を取れるとは思わなかったので」
政策も、政権幹部も、政策目標も不明確なまま発足したのであっという間に瓦解しその反動で現在の姿があります。民主党政権前の自民党政権があまりにもひどかったので転がり込んだ政権でしっかりした政策の基盤があったわけではないので、野党は野党という構図に変化はありません。
与党、野党という呼び方はたまたま現在の状態を表すものでその政党の性格を表現するものではないのに、国民もメディアもさらには政党そのものもあたかもそれが与件のごとく考えているために、野党からは政策目標に基づく政策案が出ないで与党に反対することを最大の目標にしてしまっています。
来月の北海道2区の補欠選挙では自民党が候補者を擁立しないので野党は選挙がやりにくいと言っています、つまり政策提言ではなく反自民がバックボーンにあるからでしょう。これでは百年経っても政権は取れないでしょうし、有権者も投票しません。
「病は気から」という諺があるように過去30年の停滞は日本全体の自信喪失によるものですから前向きになれる明るい目標を掲げ、皆が信じることが大切です。その意味で「現在の」野党に求められるのは明るい未来を示して国全体が前向きになれるような政策提言が求められます。
そうすれば出生率も上がり、生産性も高まり好循環が再び始まります。このように考えると社会通念を変革し、タブーを打ち破り、リスクを積極的に取るスローガンが必要です。
〇積極的なグリーン政策
〇女性の解放には時限的であってもクォーター制を導入
〇原発に対する合理的な長期戦略の策定、必ずしも即全廃ではなく廃棄の道筋を示す
〇移民・難民の積極的な受け入れ
飛鳥天平、室町鎌倉、幕末明治は海外からの人と文化、宗教、技術の導入で混乱とともに社会が大きく発展する基礎を築いた時期です。低迷と人口減少を迎えた今、混乱を恐れずそれを上回る躍進が期待できる政策の大変革に挑むことで国全体が前向きになれるものと確信します。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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