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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2021/1/29 その293 唐鳳・デジタル担当政務委員
ある雑誌にコロナ対策で有名になった唐鳳(オードリー・タン)さんの記事がありましたが、いろいろと考えさせられる内容でした。
いくつかのポイントを紹介します。
民主主義について
私たちには、民主主義とは(民進党と国民党という)2大政党の争いではなく多くの価値観を持つ人々が対話していくことだという考え方があったのです。
現状の日本に当てはめると(与党と野党)の争いもなく、価値観をぶつけ合う場もないという状況です。
メディアリテラシーについて
台湾では学校教育で取り組んでいます。教員が小学1年生に対しても、一つの答案だけを覚えさせるのでなく、自分の考えを持つように促し、同級生と討論させるのです。子供たちは教員の示す標準的な答えが必ずしも完全ではないと考え、自分で判断するようになります。これを中学卒業まで続けています。
日本の教育は依然としてマルバツ、つまり正解は一つという前提で全てが成り立っていますので自分の考えをもったり、それを主張したりする訓練ができていません
国際機関で活躍する日本人が少ないのもこのような背景があります。
ジェネレーションギャップについて
若年層と高齢層誰もが使えるパブリック・アクセスのためのフリーソフトウェアを開発し、台湾はインターネットで国民を監視するのではなくインターネットに政府を監督する役割を求める開かれた社会を築いている。マイナンバー制度の普及が進まないように日本では上から目線の制度が多くなっています。
そしてこれらを総括してタンさんは国民が政府を信頼しているからこれらが可能になった、コロナ対策についても個人情報を吸い上げる形で対策を実施したが信頼感があったのでうまく機能したと述べています。最近の世論調査などを見ても現在の日本では政府に対する信頼感がほとんど無いため同じような政策を提案しても機能しません。
直近の緊急事態宣言の反応が如実に表しています。今年行われる総選挙では信頼できる人に投票しましょう。
ある雑誌にコロナ対策で有名になった唐鳳(オードリー・タン)さんの記事がありましたが、いろいろと考えさせられる内容でした。
いくつかのポイントを紹介します。
民主主義について
私たちには、民主主義とは(民進党と国民党という)2大政党の争いではなく多くの価値観を持つ人々が対話していくことだという考え方があったのです。
現状の日本に当てはめると(与党と野党)の争いもなく、価値観をぶつけ合う場もないという状況です。
メディアリテラシーについて
台湾では学校教育で取り組んでいます。教員が小学1年生に対しても、一つの答案だけを覚えさせるのでなく、自分の考えを持つように促し、同級生と討論させるのです。子供たちは教員の示す標準的な答えが必ずしも完全ではないと考え、自分で判断するようになります。これを中学卒業まで続けています。
日本の教育は依然としてマルバツ、つまり正解は一つという前提で全てが成り立っていますので自分の考えをもったり、それを主張したりする訓練ができていません
国際機関で活躍する日本人が少ないのもこのような背景があります。
ジェネレーションギャップについて
若年層と高齢層誰もが使えるパブリック・アクセスのためのフリーソフトウェアを開発し、台湾はインターネットで国民を監視するのではなくインターネットに政府を監督する役割を求める開かれた社会を築いている。マイナンバー制度の普及が進まないように日本では上から目線の制度が多くなっています。
そしてこれらを総括してタンさんは国民が政府を信頼しているからこれらが可能になった、コロナ対策についても個人情報を吸い上げる形で対策を実施したが信頼感があったのでうまく機能したと述べています。最近の世論調査などを見ても現在の日本では政府に対する信頼感がほとんど無いため同じような政策を提案しても機能しません。
直近の緊急事態宣言の反応が如実に表しています。今年行われる総選挙では信頼できる人に投票しましょう。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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