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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2021/09/07 その320 日本にある偏見の元凶
COVID-19のデルタ変異株が急速に広まっています。という表現ではなく新型コロナのインド型変異株が急速に広まっています。というのが日本の報道の主流です。
WHOでは新型コロナウィルスは病気の原因、病名はCOVID-19と規定しています。また、発見された地域で名前をつけるのは偏見につながる恐れがあるので変異株の呼び方をギリシャ語のアルファベットで順番につけることを決定しました。イギリス型はアルファ変異株、インド型はデルタ変異株となりますが日本では依然として新型コロナでありインド型です。
普段の生活では世界標準という概念はほとんど認められていないようです。二つの理由が考えられます。
・一つは日本で日本語として通じやすい名前を使う、Mac(マック)ではなくマクドなど。
・二つ目は特定の国を名指しすることで偏見につながるという意識が低いことです。
BLM運動の時でもあたかも日本では差別や偏見がないような風潮がありましたが新型コロナ感染でも、偏見につながる恐れがあるからと名前を変更したのに日本では未だに元のまま使って不思議に感じないところに実は無意識な差別や偏見が隠されているのではないかと考えます。実際、さまざまな形での差別や偏見は水俣病患者やハンセン氏病患者に対してもありましたし、在日のアジア人に対する差別も広く見られるところです。
日本という閉じられた社会の中だけであれば隠せることはできても広くオープンな社会になればこの様な矛盾は海外からの厳しい目に晒されることになります。先程の二つの理由は実は深く繋がっていて、自由で開かれた社会ではないことの
裏返しになっています。先日のオリンピック開会式演出に関する解任劇でも、今の日本でホロコーストがどれほど認識されているのでしょうか。
テレビニュースで日本在住イスラエル人のコメントが心にこたえます。『広島、長崎の原爆被害を笑いのタネにしたらどう感じますか?』『日本にばかりいないで海外に出ていろいろな体験をしたらどうですか』というコメントは全くその通りです。もっと海外に目を向け、海外からの眼もしっかりと受け止めることで真にオープンな社会が築けるでしょう。
COVID-19のデルタ変異株が急速に広まっています。という表現ではなく新型コロナのインド型変異株が急速に広まっています。というのが日本の報道の主流です。
WHOでは新型コロナウィルスは病気の原因、病名はCOVID-19と規定しています。また、発見された地域で名前をつけるのは偏見につながる恐れがあるので変異株の呼び方をギリシャ語のアルファベットで順番につけることを決定しました。イギリス型はアルファ変異株、インド型はデルタ変異株となりますが日本では依然として新型コロナでありインド型です。
普段の生活では世界標準という概念はほとんど認められていないようです。二つの理由が考えられます。
・一つは日本で日本語として通じやすい名前を使う、Mac(マック)ではなくマクドなど。
・二つ目は特定の国を名指しすることで偏見につながるという意識が低いことです。
BLM運動の時でもあたかも日本では差別や偏見がないような風潮がありましたが新型コロナ感染でも、偏見につながる恐れがあるからと名前を変更したのに日本では未だに元のまま使って不思議に感じないところに実は無意識な差別や偏見が隠されているのではないかと考えます。実際、さまざまな形での差別や偏見は水俣病患者やハンセン氏病患者に対してもありましたし、在日のアジア人に対する差別も広く見られるところです。
日本という閉じられた社会の中だけであれば隠せることはできても広くオープンな社会になればこの様な矛盾は海外からの厳しい目に晒されることになります。先程の二つの理由は実は深く繋がっていて、自由で開かれた社会ではないことの
裏返しになっています。先日のオリンピック開会式演出に関する解任劇でも、今の日本でホロコーストがどれほど認識されているのでしょうか。
テレビニュースで日本在住イスラエル人のコメントが心にこたえます。『広島、長崎の原爆被害を笑いのタネにしたらどう感じますか?』『日本にばかりいないで海外に出ていろいろな体験をしたらどうですか』というコメントは全くその通りです。もっと海外に目を向け、海外からの眼もしっかりと受け止めることで真にオープンな社会が築けるでしょう。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
バックナンバーは下記URLよりご覧下さい。
BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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