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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2022/02/04 その340 危険なほど内向きな日本
外国特派員から見た日本という記事が連載されていて、なるほどという見方が新鮮に感じられると共に、極端に内向きな日本の姿が表せられているようで不安になります。
特派員ですからその多くが複数の国での生活体験があり、またジャーナリストとしての見識としてコメントしていますので一定程度の客観性があると感じます。テーマも関心事も様々ですが、共通しているのは日本にしか見られない現象についての指摘で「街中での犯罪を想定していない行動」だったり「過剰で理解不能な皇室バッシング」だったりします。
これらを読んでいると日本が「いまだに鎖国状態のようなメンタリティー」であることが理解でき、経済的には世界との繋りが無ければ生きてゆけない実態との乖離の大きさに愕然としてしまいます。因みに江戸時代の鎖国はほぼ完全自立経済の下で成し遂げられました。
世界標準という言葉は必ずしも真実を表している、あるいは無批判に受容する基準ではありませんが少なくとも世界で何が起きているのか、多くの国ではある事象についてどのように考えているのかを知ることは大切です。
一例を挙げると最近のオミクロン株の水際対策です。WHOからも「ウィルスはパスポートを見ない」と指摘されているように対策は何を目的として何を達成しようとしているのかが全く不明で説明もありません。いきなり特定の地域からの入国を『外国人に限って』認めないが、日本人は入国を認めるというのはどういうことなのでしょうか。これはテロ対策でもなく、特定の国で起きた災害や政情不安からの引揚でもなく、感染予防策なのです。
オミクロン株に限れば最初に指摘した南アフリカだけでなく他の国も拡散している蓋然性が高いことを踏まえると「一定期間」「すべての入国者」に対して有効な対策をとることが必要で、テニスの全豪オープンで実施した完全なバブル方式が一つの実例です。これは諸外国の対策とも整合性がとれる方法で誰からも理解されるやり方です。メディアもこのような指摘はしませんので、何かおかしいという事実が伝わりません。
外国特派員から見た日本という記事が連載されていて、なるほどという見方が新鮮に感じられると共に、極端に内向きな日本の姿が表せられているようで不安になります。
特派員ですからその多くが複数の国での生活体験があり、またジャーナリストとしての見識としてコメントしていますので一定程度の客観性があると感じます。テーマも関心事も様々ですが、共通しているのは日本にしか見られない現象についての指摘で「街中での犯罪を想定していない行動」だったり「過剰で理解不能な皇室バッシング」だったりします。
これらを読んでいると日本が「いまだに鎖国状態のようなメンタリティー」であることが理解でき、経済的には世界との繋りが無ければ生きてゆけない実態との乖離の大きさに愕然としてしまいます。因みに江戸時代の鎖国はほぼ完全自立経済の下で成し遂げられました。
世界標準という言葉は必ずしも真実を表している、あるいは無批判に受容する基準ではありませんが少なくとも世界で何が起きているのか、多くの国ではある事象についてどのように考えているのかを知ることは大切です。
一例を挙げると最近のオミクロン株の水際対策です。WHOからも「ウィルスはパスポートを見ない」と指摘されているように対策は何を目的として何を達成しようとしているのかが全く不明で説明もありません。いきなり特定の地域からの入国を『外国人に限って』認めないが、日本人は入国を認めるというのはどういうことなのでしょうか。これはテロ対策でもなく、特定の国で起きた災害や政情不安からの引揚でもなく、感染予防策なのです。
オミクロン株に限れば最初に指摘した南アフリカだけでなく他の国も拡散している蓋然性が高いことを踏まえると「一定期間」「すべての入国者」に対して有効な対策をとることが必要で、テニスの全豪オープンで実施した完全なバブル方式が一つの実例です。これは諸外国の対策とも整合性がとれる方法で誰からも理解されるやり方です。メディアもこのような指摘はしませんので、何かおかしいという事実が伝わりません。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
バックナンバーは下記URLよりご覧下さい。
BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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