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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2023/07/27 その422 あまりに時代遅れの「皆んな同じ」意識
遠い昔から日本では「皆と同じ思考、行動を取る」ことが「良い事」として教えられてきました。今までの日本の歴史を辿るとそれなりの成果を上げたことは確かですが真にグローバル世界になり情報はあっという間に世界に繋がる一方で個人の価値観も重要視されるようになった現代では「皆と同じ」では取り残されてしまうリスクが高くなっています。
世界は違うものや独自性を求めているので金太郎飴のような個性のない個人は相手にされなくなります。
それではどこから変えていけば良いのでしょうか。それは家庭からだと思います。
変革に対して障害物が少なく小さな集団の中で完結できるからです。学校とか会社の中では多数の賛同を得るためのハードルが高すぎます。例えば家族で食事に行ったら皆が別のものを頼むことを家族ルールとすることで自分は何がしたいのかが自然と身に付きそれが広がってゆけば長い間に社会も変わります。
少なくとも明治初めから150年も続いた意識ですから短時間には変わりません。しかし水が染みるように少しずつ浸透すればある日突然世の中が変わることもあります。
その時期は10年後なのか30年後なのか或いは50年後かもしれませんが希望を持ち続けることが肝心です。
アメリカに住んでいた時は子供たちの幼稚園や学校では私立でも公立でも個人が前面に出るような授業でした。
当時、子供も親も最も苦労したのが“Show and Tell” です。
これはクラスで毎日順番に皆の前で「自分のストーリー」を語るもので内容の制限はありません自分が興味を持ったことでも疑問に思ったことでも自慢したいことでも構わないのですが「自分の言葉で相手にわかるように」説明しその後皆からの質問にも受け応えしなければなりません。
どこかの政治家のように事前のペーパーを読む訳にはいかないのですがスピーチの練習と人前で話す非常に良い訓練です。これは日本も同じことができるでしょう、勿論採点はありません。
これが本当の少子化対策かもしれません。
遠い昔から日本では「皆と同じ思考、行動を取る」ことが「良い事」として教えられてきました。今までの日本の歴史を辿るとそれなりの成果を上げたことは確かですが真にグローバル世界になり情報はあっという間に世界に繋がる一方で個人の価値観も重要視されるようになった現代では「皆と同じ」では取り残されてしまうリスクが高くなっています。
世界は違うものや独自性を求めているので金太郎飴のような個性のない個人は相手にされなくなります。
それではどこから変えていけば良いのでしょうか。それは家庭からだと思います。
変革に対して障害物が少なく小さな集団の中で完結できるからです。学校とか会社の中では多数の賛同を得るためのハードルが高すぎます。例えば家族で食事に行ったら皆が別のものを頼むことを家族ルールとすることで自分は何がしたいのかが自然と身に付きそれが広がってゆけば長い間に社会も変わります。
少なくとも明治初めから150年も続いた意識ですから短時間には変わりません。しかし水が染みるように少しずつ浸透すればある日突然世の中が変わることもあります。
その時期は10年後なのか30年後なのか或いは50年後かもしれませんが希望を持ち続けることが肝心です。
アメリカに住んでいた時は子供たちの幼稚園や学校では私立でも公立でも個人が前面に出るような授業でした。
当時、子供も親も最も苦労したのが“Show and Tell” です。
これはクラスで毎日順番に皆の前で「自分のストーリー」を語るもので内容の制限はありません自分が興味を持ったことでも疑問に思ったことでも自慢したいことでも構わないのですが「自分の言葉で相手にわかるように」説明しその後皆からの質問にも受け応えしなければなりません。
どこかの政治家のように事前のペーパーを読む訳にはいかないのですがスピーチの練習と人前で話す非常に良い訓練です。これは日本も同じことができるでしょう、勿論採点はありません。
これが本当の少子化対策かもしれません。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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