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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2022/12/28 その393 戦争は恐怖から起きる
戦争というのは恐怖から起きるものです。
第二次対戦前の日本は常にロシアに対する恐怖があり、その防衛線としての満州建国が逆に太平洋戦争の引き金になってしまいました。ドイツも再軍備禁止、莫大な第一次大戦の賠償金によって国そのものの存立に対する恐怖心から国家再建という名目での再軍備から大戦へと繋がりました。
現代の日本はどうでしょうか。専守防衛であれば「他国が恐怖を感じる恐れは少ない」ですが「反撃能力」を持った途端に他国に恐怖を与えてしまいます。
いや、中国や北商戦の恐怖があるというでしょうが本当でしょうか。ミサイル攻撃は怖いです、迎撃体制を整えてもせいぜい8-9割つまり100発撃たれれば15発程度は着弾し被害が出るということです。今の日本にこれに耐えられるでしょうか。
議論に抜けているのはどんな脅威かということです。確かにミサイルは恐怖ですがこれまでの様々な戦争を見ても空爆だけで相手を屈服することはありません、ウクライナ然り、あのイラク戦争も最後は地上軍が出て行きました。
唯一の例外は日露戦争ですがバルチック艦隊を殲滅した途端興和の交渉を始めましたのはシベリヤ満州でのロシア陸軍との地上戦を避けるためです。今、ロシアや北朝鮮に陸上兵力を日本に上陸させる海軍力があるのでしょうか。そして何故日本を攻撃するのでしょうか?
中国はどうでしょうか?歴史上、漢民族が海を超えて他国を占領したことはありません。
離島を占拠されたらという議論がありますが、占拠した離島の防衛はどうするのでしょうか?補給は困難ですし維持はできませんのでそもそもメリットがありません。このように見ると最近の議論は自ら恐怖を作り出しているのではないかという疑問にたどり着きます。
冷静に判断し、妙なロジックに惑わされないかが肝心です。それにしても先日の岸田首相の演説にはびっくりしました。
「反撃能力を持つということはアメリカからミサイルを買うことです」クリスマスプレゼントにミサイルを買ってもらおう!
戦争というのは恐怖から起きるものです。
第二次対戦前の日本は常にロシアに対する恐怖があり、その防衛線としての満州建国が逆に太平洋戦争の引き金になってしまいました。ドイツも再軍備禁止、莫大な第一次大戦の賠償金によって国そのものの存立に対する恐怖心から国家再建という名目での再軍備から大戦へと繋がりました。
現代の日本はどうでしょうか。専守防衛であれば「他国が恐怖を感じる恐れは少ない」ですが「反撃能力」を持った途端に他国に恐怖を与えてしまいます。
いや、中国や北商戦の恐怖があるというでしょうが本当でしょうか。ミサイル攻撃は怖いです、迎撃体制を整えてもせいぜい8-9割つまり100発撃たれれば15発程度は着弾し被害が出るということです。今の日本にこれに耐えられるでしょうか。
議論に抜けているのはどんな脅威かということです。確かにミサイルは恐怖ですがこれまでの様々な戦争を見ても空爆だけで相手を屈服することはありません、ウクライナ然り、あのイラク戦争も最後は地上軍が出て行きました。
唯一の例外は日露戦争ですがバルチック艦隊を殲滅した途端興和の交渉を始めましたのはシベリヤ満州でのロシア陸軍との地上戦を避けるためです。今、ロシアや北朝鮮に陸上兵力を日本に上陸させる海軍力があるのでしょうか。そして何故日本を攻撃するのでしょうか?
中国はどうでしょうか?歴史上、漢民族が海を超えて他国を占領したことはありません。
離島を占拠されたらという議論がありますが、占拠した離島の防衛はどうするのでしょうか?補給は困難ですし維持はできませんのでそもそもメリットがありません。このように見ると最近の議論は自ら恐怖を作り出しているのではないかという疑問にたどり着きます。
冷静に判断し、妙なロジックに惑わされないかが肝心です。それにしても先日の岸田首相の演説にはびっくりしました。
「反撃能力を持つということはアメリカからミサイルを買うことです」クリスマスプレゼントにミサイルを買ってもらおう!
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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