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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2022/10/27 その383 Jアラートをめぐるトンチンカンな議論
10月4日の朝7時半頃突然Jアラートが鳴りましたが暫く何の警報かわかりませんでした。5分ほどしてJアラートだとわかりましたが北朝鮮からだとミサイルは10分以内に到達するので発射時に把握しても避難はできません、物理的に無理なのです。
実際には発射を把握し、弾道計算し、着弾地点がどこになるか予測するのに少なくとも2、3分かかるので警報が出ても逃げる時間は5分もありません。
津波警報であればその前に地震の揺れを感じていますので直ちに行動に移れますしどこに逃げるかも分かっています、またチリ沖地震のように体感のない場合には津波到達までに30分以上の時間があります。
しかしミサイルの場合、避難行動の準備ができていません。つまりJアラートは設計段階から無意味なのです。それなのに発信が遅いだの間違いがあったなどという議論に終始しています。本当に心配するなら別の角度からの議論が必要です。
本当に狙われたなら阻止できないことを前提にすべきでこれはキューバ危機と同じ状況になります。キューバからミサイルを撃たれたら阻止できないと言うことでケネディ政権は危険な海上封鎖をしてまで搬入を阻止しました。
北朝鮮の場合は自国開発なので搬入阻止と言う手段は取れません。ではどうするのかと言う提案と議論が政治の役割になりますが全く議論がありません。北朝鮮側から見ると混乱の的外れな状況を心から楽しんでいるのではないでしょうか。
Jアラートの有効性の議論をしても無意味で、そもそもこのシステムは何を目的として作られたのかということまで遡る必要があります。邪推するともう少し射程の長い中国辺りからのミサイルを想定したものなのではないでしょうか。
その当時には北朝鮮からのミサイルは想定していなかったのでしょう。システムの欠陥ではなく政策の欠陥なのですが、マスコミも勉強不足でこのような観点からの発信は皆無でした。
平和ボケ日本 バンザイ
10月4日の朝7時半頃突然Jアラートが鳴りましたが暫く何の警報かわかりませんでした。5分ほどしてJアラートだとわかりましたが北朝鮮からだとミサイルは10分以内に到達するので発射時に把握しても避難はできません、物理的に無理なのです。
実際には発射を把握し、弾道計算し、着弾地点がどこになるか予測するのに少なくとも2、3分かかるので警報が出ても逃げる時間は5分もありません。
津波警報であればその前に地震の揺れを感じていますので直ちに行動に移れますしどこに逃げるかも分かっています、またチリ沖地震のように体感のない場合には津波到達までに30分以上の時間があります。
しかしミサイルの場合、避難行動の準備ができていません。つまりJアラートは設計段階から無意味なのです。それなのに発信が遅いだの間違いがあったなどという議論に終始しています。本当に心配するなら別の角度からの議論が必要です。
本当に狙われたなら阻止できないことを前提にすべきでこれはキューバ危機と同じ状況になります。キューバからミサイルを撃たれたら阻止できないと言うことでケネディ政権は危険な海上封鎖をしてまで搬入を阻止しました。
北朝鮮の場合は自国開発なので搬入阻止と言う手段は取れません。ではどうするのかと言う提案と議論が政治の役割になりますが全く議論がありません。北朝鮮側から見ると混乱の的外れな状況を心から楽しんでいるのではないでしょうか。
Jアラートの有効性の議論をしても無意味で、そもそもこのシステムは何を目的として作られたのかということまで遡る必要があります。邪推するともう少し射程の長い中国辺りからのミサイルを想定したものなのではないでしょうか。
その当時には北朝鮮からのミサイルは想定していなかったのでしょう。システムの欠陥ではなく政策の欠陥なのですが、マスコミも勉強不足でこのような観点からの発信は皆無でした。
平和ボケ日本 バンザイ
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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