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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2022/03/30 その354 人は変わるのか?
「変節」という言葉がありますし「あの人は変わった」という表現もありますので変わるということに対して否定的な意味合いが強くあります。
しかし。養老孟司さんの著書にはこのような一文があります。「世の中の動きが速くなり情報もどんどん変わると言うのは間違いで,一度発信された情報は変わらないが次々と新しい情報は出てくるそれらの情報を得て人間の方が変わるのだ」
その通りだと思います。
ここで大切なのは、人は変わってもその人が発信する情報の基礎になる思考に変化があるかどうかです。思考が変化しなければ新しい情報を取り込んでも基本線は変化しないでしょう。もし、変化するのであればその理由を明示すれば良いのです。その理由の妥当性でその変化を評価できるからです。
一言で言えば、思考の元になる情報が変化しないのに考え方が変わってしまったらそれは「変節」ということになります。反対に思考の元になる情報が変化しているのにその情報を基礎にした考えが変わらないのであれば情報を正確に捉えていないのか、あるいは情報に対応できていないことになります。
ドッグイヤーと言われてから久しいですが、近年の我々が生活する環境の変化は凄まじいほど変化していますので、それらを正確にキャッチし、対応しなければなりません。
中世には存在が信じられていた「魔女」を現代でも信じる人はいません。つまり人の考え方は事実を見たり、科学的な証明で変わっていくものなのです。これは政治家にとっては大変重要なことで、この基本が崩れてしまったら有権者は何を基本に政治を請託するのか分からなくなり、最悪金銭的な見返りがあるか無いかという次元のことになります。
政治家の言動が変わる、過去の主張と違う場合何故変わったのかその理由を聞く、それが首尾一貫していれば変化を受け入れる。それがIntegrityという言葉です。幼名があり元服後の名前があり成長して名前と実力が一致して名実ともに一人前となる時代がかつての日本にはありました。今はどうなのでしょうか。
「変節」という言葉がありますし「あの人は変わった」という表現もありますので変わるということに対して否定的な意味合いが強くあります。
しかし。養老孟司さんの著書にはこのような一文があります。「世の中の動きが速くなり情報もどんどん変わると言うのは間違いで,一度発信された情報は変わらないが次々と新しい情報は出てくるそれらの情報を得て人間の方が変わるのだ」
その通りだと思います。
ここで大切なのは、人は変わってもその人が発信する情報の基礎になる思考に変化があるかどうかです。思考が変化しなければ新しい情報を取り込んでも基本線は変化しないでしょう。もし、変化するのであればその理由を明示すれば良いのです。その理由の妥当性でその変化を評価できるからです。
一言で言えば、思考の元になる情報が変化しないのに考え方が変わってしまったらそれは「変節」ということになります。反対に思考の元になる情報が変化しているのにその情報を基礎にした考えが変わらないのであれば情報を正確に捉えていないのか、あるいは情報に対応できていないことになります。
ドッグイヤーと言われてから久しいですが、近年の我々が生活する環境の変化は凄まじいほど変化していますので、それらを正確にキャッチし、対応しなければなりません。
中世には存在が信じられていた「魔女」を現代でも信じる人はいません。つまり人の考え方は事実を見たり、科学的な証明で変わっていくものなのです。これは政治家にとっては大変重要なことで、この基本が崩れてしまったら有権者は何を基本に政治を請託するのか分からなくなり、最悪金銭的な見返りがあるか無いかという次元のことになります。
政治家の言動が変わる、過去の主張と違う場合何故変わったのかその理由を聞く、それが首尾一貫していれば変化を受け入れる。それがIntegrityという言葉です。幼名があり元服後の名前があり成長して名前と実力が一致して名実ともに一人前となる時代がかつての日本にはありました。今はどうなのでしょうか。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
バックナンバーは下記URLよりご覧下さい。
BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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