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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2022/03/10 その352 チェコ事件その2
まず訂正があります。
1968年の事件は「プラハの春」と呼ばれ「ビロード革命」は1989年のソ連邦からの離脱でした。訂正してお詫びします。
さて、この件に少しこだわるのは1967年にプラハを訪問しその一年後に起きたことだからです。その時はモスクワから汽車で丸一日かけワルシャワ経由でプラハに入り「ヨーロッパに来た」という印象が強烈でした。
モスクワからワルシャワまでは広軌、ワルシャワから西側は標準軌(新幹線と同一)なのでワルシャワで客車を持ち上げ台車を交換して運行するという経験もしましたし、その間駅前で戦後25年経過しているのにいまだに銃弾の跡が生々しい街も見ました。つまりワルシャワまではヨーロッパと直接つながっているという事実です。
プラハでは有名なプラハ城も破壊されずにあり、朝市も開催され楽しみましたので仲間内では「ディスコがあれば西ヨーロッパと同じ」と言っていました。しかし翌年ソ連介入の直前に逆ルート、西側からプラハ経由でモスクワに入った人たちの印象は全く異なりプラハに入った途端にソ連圏に入り息詰まるような感じを持ったということです。
チェコスロバキアも西側のチェコ人と東側のスロバキア人は民族も言葉も異なり1989年以降二つの国に分裂しました。
ウクライナは訪問したことはありませんがロシアに近くロシア語を話す東部とウクライナ語の西部では文化的な差があるのかもしれません。ユーゴスラビアがチトー以降分裂したようにヨーロッパは狭い地域で民族が複雑に入り混じり民族国家を目指すと多数の小国が乱立することになり、逆に国民国家を形成すると政治の舵取りが非常に難しくなります。
日本にいるとなかなか理解しにくいですが、このようは前提条件を理解した上で考えないと複雑な国際情勢には対処できません。若い時から積極的に海外で様々な体験をすることで肌感覚を身につけることは大変重要になります。
次回のテーマは「内閣支持率」です。
まず訂正があります。
1968年の事件は「プラハの春」と呼ばれ「ビロード革命」は1989年のソ連邦からの離脱でした。訂正してお詫びします。
さて、この件に少しこだわるのは1967年にプラハを訪問しその一年後に起きたことだからです。その時はモスクワから汽車で丸一日かけワルシャワ経由でプラハに入り「ヨーロッパに来た」という印象が強烈でした。
モスクワからワルシャワまでは広軌、ワルシャワから西側は標準軌(新幹線と同一)なのでワルシャワで客車を持ち上げ台車を交換して運行するという経験もしましたし、その間駅前で戦後25年経過しているのにいまだに銃弾の跡が生々しい街も見ました。つまりワルシャワまではヨーロッパと直接つながっているという事実です。
プラハでは有名なプラハ城も破壊されずにあり、朝市も開催され楽しみましたので仲間内では「ディスコがあれば西ヨーロッパと同じ」と言っていました。しかし翌年ソ連介入の直前に逆ルート、西側からプラハ経由でモスクワに入った人たちの印象は全く異なりプラハに入った途端にソ連圏に入り息詰まるような感じを持ったということです。
チェコスロバキアも西側のチェコ人と東側のスロバキア人は民族も言葉も異なり1989年以降二つの国に分裂しました。
ウクライナは訪問したことはありませんがロシアに近くロシア語を話す東部とウクライナ語の西部では文化的な差があるのかもしれません。ユーゴスラビアがチトー以降分裂したようにヨーロッパは狭い地域で民族が複雑に入り混じり民族国家を目指すと多数の小国が乱立することになり、逆に国民国家を形成すると政治の舵取りが非常に難しくなります。
日本にいるとなかなか理解しにくいですが、このようは前提条件を理解した上で考えないと複雑な国際情勢には対処できません。若い時から積極的に海外で様々な体験をすることで肌感覚を身につけることは大変重要になります。
次回のテーマは「内閣支持率」です。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ代表。
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
バックナンバーは下記URLよりご覧下さい。
BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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