- TOP
- ≫ メッセージ
会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
田原中男氏の尖った提案
2022/08/25 その376 何かあったらどうするんだ症候群
陸上競技選手だった為末大さんがこんな発信をしています。
何かあったらどうするんだと言う発想はリスクよりも安全を優先するので社会に安定と秩序をもたらしますが副作用として停滞を招き、個人の可能性を抑制すると言っています。この症候群は未来を予測してコントロールできるものと考えその逆算でしか物事を判断できないことになってしまいます。
だが、実際には予想しないことが必ず起きます。それをイノベーションと言う国もありますが、日本では「危ない」や「予想外」となります。ここから抜け出るためには「やってみよう、やってみなければわからない」を社会の合言葉にしなければなりません。
未来は予測もコントロールもできないと覚悟する。
その上で、リスクを正しく認識して最小限に抑える備えを怠らず、物事の優先順位を考えて行動することが重要なのだと思います。その通りだと思いますが、課題はこのような症候群からいかにして抜け出すのかと言うことです。
頭で考えればそれほど難しくないのですが、実際の行動となると習慣から抜け出すのは大変難しく考えれば考えるほど何かあったらどうするんだ症候群に引き込まれてしまいます。いきなり大きな決断をするのは難しいのでまずは身近にある小さな挑戦から始めるのが良いでしょう。
私自身の最近の小さなチャレンジは室外でマスクを外すこととむやみに手のアルコール消毒をしないことです。特に夏はマスクは息苦しいですが他人の目があり外す勇気が要ります。手の消毒はコロナの接触感染は事例がほとんどなく初期の誤った指針がそのまま残ってしまったのでレストラン等を除き極力やらないようにしています。
今のところ何も影響がありません「何かあったら自宅待機の覚悟」です。
陸上競技選手だった為末大さんがこんな発信をしています。
何かあったらどうするんだと言う発想はリスクよりも安全を優先するので社会に安定と秩序をもたらしますが副作用として停滞を招き、個人の可能性を抑制すると言っています。この症候群は未来を予測してコントロールできるものと考えその逆算でしか物事を判断できないことになってしまいます。
だが、実際には予想しないことが必ず起きます。それをイノベーションと言う国もありますが、日本では「危ない」や「予想外」となります。ここから抜け出るためには「やってみよう、やってみなければわからない」を社会の合言葉にしなければなりません。
未来は予測もコントロールもできないと覚悟する。
その上で、リスクを正しく認識して最小限に抑える備えを怠らず、物事の優先順位を考えて行動することが重要なのだと思います。その通りだと思いますが、課題はこのような症候群からいかにして抜け出すのかと言うことです。
頭で考えればそれほど難しくないのですが、実際の行動となると習慣から抜け出すのは大変難しく考えれば考えるほど何かあったらどうするんだ症候群に引き込まれてしまいます。いきなり大きな決断をするのは難しいのでまずは身近にある小さな挑戦から始めるのが良いでしょう。
私自身の最近の小さなチャレンジは室外でマスクを外すこととむやみに手のアルコール消毒をしないことです。特に夏はマスクは息苦しいですが他人の目があり外す勇気が要ります。手の消毒はコロナの接触感染は事例がほとんどなく初期の誤った指針がそのまま残ってしまったのでレストラン等を除き極力やらないようにしています。
今のところ何も影響がありません「何かあったら自宅待機の覚悟」です。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
2022.08.17 | その375 FiReL:有勇自提起(悠々自適)な生活からの提案 Metro, Boulot, Dodo |
2022.08.12 | その374 FiReL:有勇自提起(悠々自適)な生活からの提案 判断基準は記録に残すことが民主主義 |
2022.08.05 | その373 FiReL:有勇自提起(悠々自適)な生活からの提案 日本の神は八百万 |
2022.08.01 | その372 FiReL:有勇自提起(悠々自適)な生活からの提案 経済の再活性化には |
2022.07.25 | その371 FiReL:有勇自提起(悠々自適)な生活からの提案 びっくりしたなー、もう |
2022.07.15 | その369 FiReL:有勇自提起(悠々自適)な生活からの提案 茹でガエルの鍋は45℃ |
2022.07.08 | その368 FiReL:有勇自提起(悠々自適)な生活からの提案 「経済学者よ、批判者であれ」浜矩子の提言 |
2022.07.05 | その367 FiReL:有勇自提起(悠々自適)な生活からの提案 防ぐのか拡げないのか |
2022.06.20 | その366 FiReL:有勇自提起(悠々自適)な生活からの提案 1%の確率 |
2022.06.13 | その365 FiReL:有勇自提起(悠々自適)な生活からの提案 何故 出生率が高まらないのか |
2022.06.03 | その364 FiReL:有勇自提起(悠々自適)な生活からの提案 「フォークソング」 |
バックナンバーは下記URLよりご覧下さい。
BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
BMDリサーチ http://www.bmd-r.com