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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2022/11/07 その384 100年住宅と現実
住宅メーカーの広告で100年住宅というのがあります。日本人の寿命も年々延びて100歳に近づきつつありますがそれに合わせて住宅も100年ということでしょうか。
本当は長く使えるという意味でこのような表現を使っているのでしょうが現実はどうでしょう。
その前に考えなければならないのは日本の土地取引の標準は更地だということで、例え100年住宅が建っていても中古住宅として売買される例は少なく更地にして土地の値段での売買となってしまうということです。
人生100年、住宅も100年、でも葬式出したら家も火葬して下さい!!!
最大の理由は中古住宅のマーケットができていないからで、さらに言えば中古住宅の査定が標準化されていないからです。そのために持ち家のメンテナンスは最低限で中古住宅の価値を上げようとする手直しや増築はほとんどありません。
歳をとったら老人ホームで寝たきりになって静かに余生を過ごしましょうというのに似ていて積極的に運動をして若い人とも接触し気も心も若さを保ちましょうという発想は稀なのとよく似ています。
欧米では木造でも100年以上の家屋は珍しくなく手入れも十分にされ価値の維持、場合によっては価値向上の投資が行われて多くの中古住宅が売買されています。TVのCMでは90歳を超えるお年寄りが元気に歩き溌剌な姿が見受けられますがサプリメントや薬を飲めば誰でもそうなるとは信じていません。
しかし、住宅はメンテナンスをきちっとやれば住宅メーカーが宣伝するように長く使えるものです。
一生で最も高い買い物である家屋について自分の身体のように必要な栄養剤やサプリメントを施してやれば100年住宅は可能で、そうなれば財産形成にも多大なメリットがあるでしょう。
保有資産が多い高年齢層に向けてサプリメントの広告をするように住宅の価値維持の投資をしましょうという宣伝は見たことがないのはウケが悪いからでしょうね、そう思います。
住宅メーカーの広告で100年住宅というのがあります。日本人の寿命も年々延びて100歳に近づきつつありますがそれに合わせて住宅も100年ということでしょうか。
本当は長く使えるという意味でこのような表現を使っているのでしょうが現実はどうでしょう。
その前に考えなければならないのは日本の土地取引の標準は更地だということで、例え100年住宅が建っていても中古住宅として売買される例は少なく更地にして土地の値段での売買となってしまうということです。
人生100年、住宅も100年、でも葬式出したら家も火葬して下さい!!!
最大の理由は中古住宅のマーケットができていないからで、さらに言えば中古住宅の査定が標準化されていないからです。そのために持ち家のメンテナンスは最低限で中古住宅の価値を上げようとする手直しや増築はほとんどありません。
歳をとったら老人ホームで寝たきりになって静かに余生を過ごしましょうというのに似ていて積極的に運動をして若い人とも接触し気も心も若さを保ちましょうという発想は稀なのとよく似ています。
欧米では木造でも100年以上の家屋は珍しくなく手入れも十分にされ価値の維持、場合によっては価値向上の投資が行われて多くの中古住宅が売買されています。TVのCMでは90歳を超えるお年寄りが元気に歩き溌剌な姿が見受けられますがサプリメントや薬を飲めば誰でもそうなるとは信じていません。
しかし、住宅はメンテナンスをきちっとやれば住宅メーカーが宣伝するように長く使えるものです。
一生で最も高い買い物である家屋について自分の身体のように必要な栄養剤やサプリメントを施してやれば100年住宅は可能で、そうなれば財産形成にも多大なメリットがあるでしょう。
保有資産が多い高年齢層に向けてサプリメントの広告をするように住宅の価値維持の投資をしましょうという宣伝は見たことがないのはウケが悪いからでしょうね、そう思います。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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