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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2023/05/19 その412 保守派が壊す日本
自民党保守派と言われるグループがあらゆる改革に抵抗し反対している状況が続いているのに「喝」を入れる人もいなければ落選させる有権者もいないのでますます保守的な政策に傾倒しています。
「保守」と言えば聞こえは良いですが実態は「現状変更には何でも反対」でかつてのどこかの野党のようになっています。
根本的にどこに原因があるのでしょうか。
そこそこの生活ができている今の状況を変えたくない、その底流には企業も改革より現状維持を望んでいることもあるでしょう。
明治初年、大正デモクラシー、戦後の成長期には現状打破のために時として破壊的な状況もありましたが結果的には大きな進歩を遂げてきたのも事実です。どちらを望むのかはそれぞれの人の嗜好によりますが現在の日本の状況は世界規模の競争の只中にあり、また人材の移動は国境がなくなり優秀な人材が流出していることもありますので待った無しの対応を迫られているのも事実です。
人口減少、低成長、新規企業の減少という今の日本でしかも海外で活躍できる人材が流出している状態で「現状維持」は「自殺」と言っても過言ではなく急速に衰退する社会であることを自覚することから将来の展望が拓けます。これほど身近な危機であるにも関わらずその自覚もないことに驚かされます。
コロナが終息し景気回復の象徴的存在としてインバウンドが話題になりますがもう少し掘り下げると本当の課題は年間100日で成り立っている国内観光業の実態です。
休日、土日以外に休暇を取って旅行する人が少ないので平日をインバウンド需要で満たそうとしているのです。
真の課題解決にはまず国内での平日観光客を増やす、それにはリタイアした高年齢層に頼るだけでなく平日に休暇を取る一般サラリーマンの需要喚起が必要です。しかし平日に休暇を取る人はまだ少数派ですしそれ以上に学校を休めないと言う状況では難しいでしょう。
これは一例に過ぎません、さまざまな課題解決には現状打破つまり現状を変革する必要があるのですが冒頭に述べたように変化に対して過度な反発があり「保守」という響きの良い言葉に甘えているのではないでしょうか。
自民党保守派と言われるグループがあらゆる改革に抵抗し反対している状況が続いているのに「喝」を入れる人もいなければ落選させる有権者もいないのでますます保守的な政策に傾倒しています。
「保守」と言えば聞こえは良いですが実態は「現状変更には何でも反対」でかつてのどこかの野党のようになっています。
根本的にどこに原因があるのでしょうか。
そこそこの生活ができている今の状況を変えたくない、その底流には企業も改革より現状維持を望んでいることもあるでしょう。
明治初年、大正デモクラシー、戦後の成長期には現状打破のために時として破壊的な状況もありましたが結果的には大きな進歩を遂げてきたのも事実です。どちらを望むのかはそれぞれの人の嗜好によりますが現在の日本の状況は世界規模の競争の只中にあり、また人材の移動は国境がなくなり優秀な人材が流出していることもありますので待った無しの対応を迫られているのも事実です。
人口減少、低成長、新規企業の減少という今の日本でしかも海外で活躍できる人材が流出している状態で「現状維持」は「自殺」と言っても過言ではなく急速に衰退する社会であることを自覚することから将来の展望が拓けます。これほど身近な危機であるにも関わらずその自覚もないことに驚かされます。
コロナが終息し景気回復の象徴的存在としてインバウンドが話題になりますがもう少し掘り下げると本当の課題は年間100日で成り立っている国内観光業の実態です。
休日、土日以外に休暇を取って旅行する人が少ないので平日をインバウンド需要で満たそうとしているのです。
真の課題解決にはまず国内での平日観光客を増やす、それにはリタイアした高年齢層に頼るだけでなく平日に休暇を取る一般サラリーマンの需要喚起が必要です。しかし平日に休暇を取る人はまだ少数派ですしそれ以上に学校を休めないと言う状況では難しいでしょう。
これは一例に過ぎません、さまざまな課題解決には現状打破つまり現状を変革する必要があるのですが冒頭に述べたように変化に対して過度な反発があり「保守」という響きの良い言葉に甘えているのではないでしょうか。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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