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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2023/03/23 その404 TGVは貨物列車も走る
正確にいうとTGVが走っている線路には貨物列車も走っているということです。TGVは日本の新幹線のような専用路線ではなく元からあった線路も活用し一部専用線を建設してフランス全国ネットを構築したので在来線区間では貨物列車も走っています。
高速列車と低速の貨物列車を並行運転するダイヤをどの様に作成しているのか。TGVの走らない夜中の時間帯は貨物列車という振り分けなのでしょうが実際には昼間も貨物が走っています。
私が旅行中に乗ったTGVでも貨物列車とすれ違いました。日本の場合、新幹線は在来線とは線路規格が違うのでフランスの様には行きませんがそれでも普通列車や貨物列車を切り捨てることはできません。知恵と勇断と慣例からの脱却が必要です。
新幹線ができてからいつも感じていることですが、並行する在来線が廃止あるいは第三セクターに移管されることに違和感を感じています。
例えば新幹線の駅は少なく特に最速列車は途中駅にほとんど止まりません。一方で在来線は多くの駅に止まり通学や地域のニーズに対応してきました。同じ鉄道でも存在意義と目的が異なるのに何故新幹線が開通すると在来線が廃止になってしまうのでしょうか。
鉄道とか郵便は道路と同じく社会的インフラですから採算性のみで判断するべきではなく全体を維持するためのコストをどのように社会全体で負担するのかという観点が必要です。
票になる道路は交通量の少ない場所でも立派なものができるのに票にならない。鉄道は切り捨ててしまい結果的に鉄道輸送ができなくなった時慌てふためくのでしょうが時すでに遅しということになるのでしょう。
車窓から見る景色についてある時外国人から「郊外はどこから始まるの?」と聞かれたことがあります。町を過ぎれば人家のほとんどない畑や牧草地があるというのが彼らの常識なのでどこまで行っても田んぼもあるが点々と人家がある風景というのは不思議なのでしょう。
社会的インフラの整備に対して非効率な環境だといういことで、このようなことを踏まえて誰がどのようにコストを負担するのかという発想が必要です。
正確にいうとTGVが走っている線路には貨物列車も走っているということです。TGVは日本の新幹線のような専用路線ではなく元からあった線路も活用し一部専用線を建設してフランス全国ネットを構築したので在来線区間では貨物列車も走っています。
高速列車と低速の貨物列車を並行運転するダイヤをどの様に作成しているのか。TGVの走らない夜中の時間帯は貨物列車という振り分けなのでしょうが実際には昼間も貨物が走っています。
私が旅行中に乗ったTGVでも貨物列車とすれ違いました。日本の場合、新幹線は在来線とは線路規格が違うのでフランスの様には行きませんがそれでも普通列車や貨物列車を切り捨てることはできません。知恵と勇断と慣例からの脱却が必要です。
新幹線ができてからいつも感じていることですが、並行する在来線が廃止あるいは第三セクターに移管されることに違和感を感じています。
例えば新幹線の駅は少なく特に最速列車は途中駅にほとんど止まりません。一方で在来線は多くの駅に止まり通学や地域のニーズに対応してきました。同じ鉄道でも存在意義と目的が異なるのに何故新幹線が開通すると在来線が廃止になってしまうのでしょうか。
鉄道とか郵便は道路と同じく社会的インフラですから採算性のみで判断するべきではなく全体を維持するためのコストをどのように社会全体で負担するのかという観点が必要です。
票になる道路は交通量の少ない場所でも立派なものができるのに票にならない。鉄道は切り捨ててしまい結果的に鉄道輸送ができなくなった時慌てふためくのでしょうが時すでに遅しということになるのでしょう。
車窓から見る景色についてある時外国人から「郊外はどこから始まるの?」と聞かれたことがあります。町を過ぎれば人家のほとんどない畑や牧草地があるというのが彼らの常識なのでどこまで行っても田んぼもあるが点々と人家がある風景というのは不思議なのでしょう。
社会的インフラの整備に対して非効率な環境だといういことで、このようなことを踏まえて誰がどのようにコストを負担するのかという発想が必要です。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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