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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2023/03/16 その403 ガキ大将はどこに行った
絶滅危惧種と指定しても良いのかもしれませんが「ガキ大将」という存在が古き良き時代にはありました。
子供達がグループを作るとその中で身体が大きかったり声が大きかったりあるいは度胸があり力が強い子供がそのグループのリーダーになり何でもリーダーの言う通りに行動しほとんどの場合小さな悪さをすることで仲間意識を育み、しかしそれなりに弱い者にも心をかけるということでした。そのようなことも昭和から平成、令和と時代が進むとほとんど見られなくなり大人しくこじんまりして「良い子」が増えたようです。
ところが最近ガキ大将的状況を再び見るようになり目を見張っています。どこに現れたかというと「国会」です。最近の放送法をめぐる議論を聞いているとどうしてもそのように感じられてしまいます。
そもそも放送法という名前があるように法律です。
法の支配と三権分立いう概念からいうと法律違反をしたと考えられる場合の対処は訴え、裁判所で黒白を判断する、その判断基準は明確で恣意的でないことが求められるわけでそれだからこそ判事は独立性が認めらているのです。
翻って放送法に関する議論を聞くと「政治的公平性が保たれているか」というところに論点がありそれは政府が判断すると言っているのです。
そもそも「政治的公平性」の定義が明確になっているのでしょうか。
政府の主張を聞いていると政府に異議を唱えることが政治的公平性を阻害していると言っているようでこれでは戦争中に大本営発表を垂れ流していた反省からできた放送法の本来的趣旨と全く異なります。
このような論法はガキ大将が隣の庭の柿を採って食べ、その家のお爺さんに怒鳴られた時の言い訳と同じではないでしょうか。
道路にはみ出した柿の木の枝から自然に柿のみが落ちたので拾ったんだとガキ大将は子供でもあるので多少とも可愛さが残るのですが、政治の世界でのガキ大将は可愛さも無くえげつなさと幼稚さが残ってしまいます。
ドラえもんに出てくるジャイアンは憎めない存在なのですが生身の政治家では可愛さが無いですね。
絶滅危惧種と指定しても良いのかもしれませんが「ガキ大将」という存在が古き良き時代にはありました。
子供達がグループを作るとその中で身体が大きかったり声が大きかったりあるいは度胸があり力が強い子供がそのグループのリーダーになり何でもリーダーの言う通りに行動しほとんどの場合小さな悪さをすることで仲間意識を育み、しかしそれなりに弱い者にも心をかけるということでした。そのようなことも昭和から平成、令和と時代が進むとほとんど見られなくなり大人しくこじんまりして「良い子」が増えたようです。
ところが最近ガキ大将的状況を再び見るようになり目を見張っています。どこに現れたかというと「国会」です。最近の放送法をめぐる議論を聞いているとどうしてもそのように感じられてしまいます。
そもそも放送法という名前があるように法律です。
法の支配と三権分立いう概念からいうと法律違反をしたと考えられる場合の対処は訴え、裁判所で黒白を判断する、その判断基準は明確で恣意的でないことが求められるわけでそれだからこそ判事は独立性が認めらているのです。
翻って放送法に関する議論を聞くと「政治的公平性が保たれているか」というところに論点がありそれは政府が判断すると言っているのです。
そもそも「政治的公平性」の定義が明確になっているのでしょうか。
政府の主張を聞いていると政府に異議を唱えることが政治的公平性を阻害していると言っているようでこれでは戦争中に大本営発表を垂れ流していた反省からできた放送法の本来的趣旨と全く異なります。
このような論法はガキ大将が隣の庭の柿を採って食べ、その家のお爺さんに怒鳴られた時の言い訳と同じではないでしょうか。
道路にはみ出した柿の木の枝から自然に柿のみが落ちたので拾ったんだとガキ大将は子供でもあるので多少とも可愛さが残るのですが、政治の世界でのガキ大将は可愛さも無くえげつなさと幼稚さが残ってしまいます。
ドラえもんに出てくるジャイアンは憎めない存在なのですが生身の政治家では可愛さが無いですね。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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