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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2023/02/03 その397 議論のできる組織とできない組織
民主主義の根底は議論にあります。それは国でも企業でも或いは家庭でも同じです。このような基準で考えた時、我々は今どこにいるのでしょうか?
残念ながら議論がなく「皆が同じ」になっていますが一方で「十人十色」という言葉もありますから日本でも必ずしも皆が同じことが求められていたわけではないでしょう。
しかし周囲をよく観察すると「同調圧力」が強くあることが見出されます。最近の例を挙げればマスクの着用があります。屋外で混雑していなかればマスクは不必要と政府が言っても皆マスクをしていますし、マスクを外すと非難するような視線を感じることもあります。
先日ハワイ旅行をしましたが現地ではマスク着用は各自の判断に任されレストランの従業員もマスク着用者がいる反面つけていない人もいるしそれに対する客側の反応も特にありません。筆者自身はとてもComfortable(ぴったりの日本語が無いので)でした。やはり同調圧力が無いからですが、逆に言うと自分の意見を持たないと暮らしにくい社会だとも言えます。
つまり日本では世の中の流れに従っていれば突き詰めて考えなくとも生活ができるということですが本当にこれで良いのでしょうか。
企業という不断の競争にさらされている集団が単に流れに委ねて業界の中でも目立たない、業界秩序を乱さないということだけで世界のマーケットで生き延びられるのでしょうか?
近年、日本が埋没しつつある原因は実はこのような集団的同調圧力にあるのかもしれません。一時代前には一匹狼的企業が沢山ありその刺激が活力を与えていたように思えます。
ホンダやソニー、その前には出光や川鉄のような異端児が沢山ありそれらが産業界ひいては社会全体に活力を提供していたと考えられます。
殻を破る人材よ出よ、でも「出る杭は叩かれますよ」半世紀前のソニーの新聞での募集広告は「出る杭を求む」でした。殻を破るのは脱皮だとすると成長できない人が増えてしでしたまったということですね。
民主主義の根底は議論にあります。それは国でも企業でも或いは家庭でも同じです。このような基準で考えた時、我々は今どこにいるのでしょうか?
残念ながら議論がなく「皆が同じ」になっていますが一方で「十人十色」という言葉もありますから日本でも必ずしも皆が同じことが求められていたわけではないでしょう。
しかし周囲をよく観察すると「同調圧力」が強くあることが見出されます。最近の例を挙げればマスクの着用があります。屋外で混雑していなかればマスクは不必要と政府が言っても皆マスクをしていますし、マスクを外すと非難するような視線を感じることもあります。
先日ハワイ旅行をしましたが現地ではマスク着用は各自の判断に任されレストランの従業員もマスク着用者がいる反面つけていない人もいるしそれに対する客側の反応も特にありません。筆者自身はとてもComfortable(ぴったりの日本語が無いので)でした。やはり同調圧力が無いからですが、逆に言うと自分の意見を持たないと暮らしにくい社会だとも言えます。
つまり日本では世の中の流れに従っていれば突き詰めて考えなくとも生活ができるということですが本当にこれで良いのでしょうか。
企業という不断の競争にさらされている集団が単に流れに委ねて業界の中でも目立たない、業界秩序を乱さないということだけで世界のマーケットで生き延びられるのでしょうか?
近年、日本が埋没しつつある原因は実はこのような集団的同調圧力にあるのかもしれません。一時代前には一匹狼的企業が沢山ありその刺激が活力を与えていたように思えます。
ホンダやソニー、その前には出光や川鉄のような異端児が沢山ありそれらが産業界ひいては社会全体に活力を提供していたと考えられます。
殻を破る人材よ出よ、でも「出る杭は叩かれますよ」半世紀前のソニーの新聞での募集広告は「出る杭を求む」でした。殻を破るのは脱皮だとすると成長できない人が増えてしでしたまったということですね。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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