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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2023/02/17 その399 さもありなん
東京オリンピックをめぐる汚職や談合が摘発されています。ロス五輪以来商業化が進みスポーツの祭典というよりは巨大なビジネスになってしまったオリンピックですが対応は各国で異なるようです。
それでも共通しているのは商業化に伴う利権がらみの不正を防ぐことにあり各国とも組織委員会に対し厳しい監査と査察を実施しています。商業化の始まりのアメリカでも予算は厳しく管理されていますが、同時に運営責任者には正当な報酬が支払われています。
名前だけの組織委員会のトップとこき使われる出向者の実務担当者という組み合わせでは汚職や談合が起きるのも「さもありなん」となります。
元東京オリンピック組織委員会のチーフコンプライアンスオフィサーの発言で下記のような部分がありました。「どこのオリンピックでも組織委員会は職員を直接雇用し多くは四年ごとにオリンピックを渡り歩くプロを雇うことになる。しかし東京では「英語ではなく日本語なので」このような人材を雇うことはできず各方面から出向で数年間勤務してもらうことになり組織委員会としての全体的な統制が取り難くなってしまいます」
国際的な大会なのに英語での仕事ができないしIOCや競技団体トップとの繋がりがなく意思疎通がうまくできない。ここにもまた「さもありなん」がありました。国際的な仕事をしている企業なのに社内では英語で仕事ができないと置き換えてみるとよくわかります。
明治維新から150年以上経ってもまだ鎖国状態です。鹿鳴館時代までは払拭しようという意欲はありましたが日清・日露戦争ですっかり意識が変わり再び閉鎖的状態になってしまったようで、自然に任せると閉鎖社会になってしまう傾向があるようです。
同じ島国でもイギリスとの違いはどこにあるのでしょうか。もっともイギリスも「自分たちが一番偉い」と思っていますが。
東京オリンピックをめぐる汚職や談合が摘発されています。ロス五輪以来商業化が進みスポーツの祭典というよりは巨大なビジネスになってしまったオリンピックですが対応は各国で異なるようです。
それでも共通しているのは商業化に伴う利権がらみの不正を防ぐことにあり各国とも組織委員会に対し厳しい監査と査察を実施しています。商業化の始まりのアメリカでも予算は厳しく管理されていますが、同時に運営責任者には正当な報酬が支払われています。
名前だけの組織委員会のトップとこき使われる出向者の実務担当者という組み合わせでは汚職や談合が起きるのも「さもありなん」となります。
元東京オリンピック組織委員会のチーフコンプライアンスオフィサーの発言で下記のような部分がありました。「どこのオリンピックでも組織委員会は職員を直接雇用し多くは四年ごとにオリンピックを渡り歩くプロを雇うことになる。しかし東京では「英語ではなく日本語なので」このような人材を雇うことはできず各方面から出向で数年間勤務してもらうことになり組織委員会としての全体的な統制が取り難くなってしまいます」
国際的な大会なのに英語での仕事ができないしIOCや競技団体トップとの繋がりがなく意思疎通がうまくできない。ここにもまた「さもありなん」がありました。国際的な仕事をしている企業なのに社内では英語で仕事ができないと置き換えてみるとよくわかります。
明治維新から150年以上経ってもまだ鎖国状態です。鹿鳴館時代までは払拭しようという意欲はありましたが日清・日露戦争ですっかり意識が変わり再び閉鎖的状態になってしまったようで、自然に任せると閉鎖社会になってしまう傾向があるようです。
同じ島国でもイギリスとの違いはどこにあるのでしょうか。もっともイギリスも「自分たちが一番偉い」と思っていますが。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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