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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2023/05/15 その411 変化に抗う人
既得権にこだわる人でもあり変化を嫌う人でもあります。変化をすれば既得権を失うかもしれないと言う恐怖心でもあるので当然のことながら競争を避けたがります。
結果として停滞した社会が形成され最後には大事にしていた既得権が無くなることで終焉を迎えますが今現在はどこにいるのでしょうか。
保守、革新という括りでなく変化に対する態度で括ることに意味があるのかもしれません。
すなわち受容するか、抗うか。
さてここで司法、行政、立法それぞれの特徴を考えてみましょう。司法が最も保守的ですが=判例主義に立てばそれなりの意味があります。そのためには判例を積み重ねる努力が必要ですし、結果にこだわらずに多くの判例を積み重ねることが重要です。
行政は前例主義で判例とは少し異なります。判例は事実を法律に照らしてどのように解釈するかと言うことですから社会環境の変化で解釈が変化することがあります。
一方、前例主義はあくまでも前例踏襲ですから解釈の変化はありません。そのため新しい状況にどう対処するかを考える必要があります。行政機関は全ての状況が既に規定されているので前例で対処できると言います。インターネットがない時代の法律でインターネットの時代にどう対処するのか疑問が残ります。
もう一つの課題は行政(政府)そのものが法律を作っていることです。
立法は一定の理念に基づいて法体系を整備することが中心で特に新しい事態にどのように対処するかと言う未来志向が大切になります。
このように見てくると課題は明白です。
立法府に『変化に抗う人』がいると何も起きないだけでなく世界の動きに遅れてしまい身動きできない状況に陥る可能性が高くなります。
ここに最近の課題が集約されています。
変化に抗っているうちに自縄自縛となり変化したくても変化できないことになっていないでしょうか
既得権にこだわる人でもあり変化を嫌う人でもあります。変化をすれば既得権を失うかもしれないと言う恐怖心でもあるので当然のことながら競争を避けたがります。
結果として停滞した社会が形成され最後には大事にしていた既得権が無くなることで終焉を迎えますが今現在はどこにいるのでしょうか。
保守、革新という括りでなく変化に対する態度で括ることに意味があるのかもしれません。
すなわち受容するか、抗うか。
さてここで司法、行政、立法それぞれの特徴を考えてみましょう。司法が最も保守的ですが=判例主義に立てばそれなりの意味があります。そのためには判例を積み重ねる努力が必要ですし、結果にこだわらずに多くの判例を積み重ねることが重要です。
行政は前例主義で判例とは少し異なります。判例は事実を法律に照らしてどのように解釈するかと言うことですから社会環境の変化で解釈が変化することがあります。
一方、前例主義はあくまでも前例踏襲ですから解釈の変化はありません。そのため新しい状況にどう対処するかを考える必要があります。行政機関は全ての状況が既に規定されているので前例で対処できると言います。インターネットがない時代の法律でインターネットの時代にどう対処するのか疑問が残ります。
もう一つの課題は行政(政府)そのものが法律を作っていることです。
立法は一定の理念に基づいて法体系を整備することが中心で特に新しい事態にどのように対処するかと言う未来志向が大切になります。
このように見てくると課題は明白です。
立法府に『変化に抗う人』がいると何も起きないだけでなく世界の動きに遅れてしまい身動きできない状況に陥る可能性が高くなります。
ここに最近の課題が集約されています。
変化に抗っているうちに自縄自縛となり変化したくても変化できないことになっていないでしょうか
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
バックナンバーは下記URLよりご覧下さい。
BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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