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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2023/05/31 その414 保守と革新
長らく日本の政治を語る際の提携語でしたが最近ではすっかり内容が伴わなくなりました。自民一強とか弱い野党と言う語られかたになりました。
しかし中身をよく見ると戦後長く続いた保守=自民党、革新=社会党(現立憲)あるいは野党の総称という概念よりむしろ変化に対するアプローチという見方の方が正しいようです。
このように見ると実は自民党は変化を「是」とし野党は変化を「否」としているので政策はともかくとして国民は何かが変わるかも知れないという期待感で自民党支持が崩れないのではないかと考えます。
共産党を含む野党の主張の多くは「○○を守ろう」とか「○○に反対」という主張が多く現状変革という形は見えません。つまり最も保守的なのが旧社会党左派、共産党で革新的なのが自民党主流派ということになってしまいます。
ジェンダーギャップ、マイノリティー擁護、人口減に応じた議員総数の削減、移民政策の抜本的改革で人口減に対処、産業の活性化、伝統的家族観によらない新しい家族やカップルのあり方といった積極的な提言が出てこない。野党への期待値は最低レベルで無党派層から見ると組織率が最低レベルにある組合の代弁者としか映りませんので選挙での期待値は低空飛行のままです。
そのような状況の中で「自分の生活の何かが変わるのではないか」という期待から根強い自民党支持があり結果的に大きな国の方向性が国民の意思や期待と離れた形で形成されてしまっているようです。
コロナの第5類以降に伴いマスクの着用は「自己責任で=個人の判断で」ということになりましたが対多数はマスク着用をしたままです。日本では学校教育、家庭教育を含め「みんな一緒に」が強く浸透しているので突然「自己判断で」と言われても戸惑うばかりです。
裏を返せば政府は責任放棄で再流行になっても「マスク着用が減ったから」という理由付けをするでしょう。
変化は責任を伴いますが、野党はひたすら責任を回避し「保守的な主張」を標榜し議論なしで突然変化を求める政府は支持率を頼りに信任されているからとして責任を回避して議論も説明もしないで突っ走っています。
これからどうなるか、我々自身の決断が求められています。
長らく日本の政治を語る際の提携語でしたが最近ではすっかり内容が伴わなくなりました。自民一強とか弱い野党と言う語られかたになりました。
しかし中身をよく見ると戦後長く続いた保守=自民党、革新=社会党(現立憲)あるいは野党の総称という概念よりむしろ変化に対するアプローチという見方の方が正しいようです。
このように見ると実は自民党は変化を「是」とし野党は変化を「否」としているので政策はともかくとして国民は何かが変わるかも知れないという期待感で自民党支持が崩れないのではないかと考えます。
共産党を含む野党の主張の多くは「○○を守ろう」とか「○○に反対」という主張が多く現状変革という形は見えません。つまり最も保守的なのが旧社会党左派、共産党で革新的なのが自民党主流派ということになってしまいます。
ジェンダーギャップ、マイノリティー擁護、人口減に応じた議員総数の削減、移民政策の抜本的改革で人口減に対処、産業の活性化、伝統的家族観によらない新しい家族やカップルのあり方といった積極的な提言が出てこない。野党への期待値は最低レベルで無党派層から見ると組織率が最低レベルにある組合の代弁者としか映りませんので選挙での期待値は低空飛行のままです。
そのような状況の中で「自分の生活の何かが変わるのではないか」という期待から根強い自民党支持があり結果的に大きな国の方向性が国民の意思や期待と離れた形で形成されてしまっているようです。
コロナの第5類以降に伴いマスクの着用は「自己責任で=個人の判断で」ということになりましたが対多数はマスク着用をしたままです。日本では学校教育、家庭教育を含め「みんな一緒に」が強く浸透しているので突然「自己判断で」と言われても戸惑うばかりです。
裏を返せば政府は責任放棄で再流行になっても「マスク着用が減ったから」という理由付けをするでしょう。
変化は責任を伴いますが、野党はひたすら責任を回避し「保守的な主張」を標榜し議論なしで突然変化を求める政府は支持率を頼りに信任されているからとして責任を回避して議論も説明もしないで突っ走っています。
これからどうなるか、我々自身の決断が求められています。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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