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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2023/08/16 その424 統計的な管理手法
BIGMOTOR関連の報道で異常な短期間での保険契約解除があったということがありますが保険会社の管理体制はどうなっているのか疑問があります。きちっとしたデータ管理をしていればこのような異常値は簡単に発見でき詳細を検査すればもっと早く見つかった筈です。
何故できなかったかという解答は二つしかありません。
一つはそのような管理体制ができていなかったということでこれも問題です。
二つ目は異常値は検出していたが何らかの理由で放置したということでより大きな問題があります。
いずれにしても大手保険会社の管理体制としては甘かったということでこの点をもっと報道すべきでしょう。
私事になりますがアメリカで暮らしていた30年も前のことですが、新しいクレジットカードで高額(せいぜい100ドル程度ですが)の買い物をした時即座に電話があり本人確認がありました。二つの点で驚きました。
一つはリアルタイムでカード使用状況を確認(監視?)していること。
二つ目は統計的手法で不正の可能性のある取引を抽出していることです。
それだけ不正使用が多いとも言えますがこのような管理体制を構築するのに統計的手法を使っていると言うことで学問が実際の生活に生かされているという認識をしました。
何故日本ではこのようは管理手法が確立していないのでしょうか。今流行りの言葉を使えばAIを使った管理手法と言うのでしょうが当時はAIと言う言葉もありませんでしたが確かにコンピューターによるデータ管理が確立していました。
日本企業を見ていると必要な投資を抑えて有り余る人力で対応していると言う構図が見えてきます。コストも高いし、効率も正確性も劣り更に「忖度」と言うような要素が入り込む余地が生まれてしまいます。
逆に言うと日本企業の採算性が良くなる要素はまだまだあると言うことでわずかな期待を寄せています。が、やはり「夢」なのでしょうか。
BIGMOTOR関連の報道で異常な短期間での保険契約解除があったということがありますが保険会社の管理体制はどうなっているのか疑問があります。きちっとしたデータ管理をしていればこのような異常値は簡単に発見でき詳細を検査すればもっと早く見つかった筈です。
何故できなかったかという解答は二つしかありません。
一つはそのような管理体制ができていなかったということでこれも問題です。
二つ目は異常値は検出していたが何らかの理由で放置したということでより大きな問題があります。
いずれにしても大手保険会社の管理体制としては甘かったということでこの点をもっと報道すべきでしょう。
私事になりますがアメリカで暮らしていた30年も前のことですが、新しいクレジットカードで高額(せいぜい100ドル程度ですが)の買い物をした時即座に電話があり本人確認がありました。二つの点で驚きました。
一つはリアルタイムでカード使用状況を確認(監視?)していること。
二つ目は統計的手法で不正の可能性のある取引を抽出していることです。
それだけ不正使用が多いとも言えますがこのような管理体制を構築するのに統計的手法を使っていると言うことで学問が実際の生活に生かされているという認識をしました。
何故日本ではこのようは管理手法が確立していないのでしょうか。今流行りの言葉を使えばAIを使った管理手法と言うのでしょうが当時はAIと言う言葉もありませんでしたが確かにコンピューターによるデータ管理が確立していました。
日本企業を見ていると必要な投資を抑えて有り余る人力で対応していると言う構図が見えてきます。コストも高いし、効率も正確性も劣り更に「忖度」と言うような要素が入り込む余地が生まれてしまいます。
逆に言うと日本企業の採算性が良くなる要素はまだまだあると言うことでわずかな期待を寄せています。が、やはり「夢」なのでしょうか。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
バックナンバーは下記URLよりご覧下さい。
BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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