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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2023/08/03 その423 あまりに時代遅れの「皆んな同じ」意識 その2
かなり前になりますが小学校の同窓会で当時の担任教師とアメリカの「飛び級制度」について話をしたことがあります。アメリカでは「飛び級」という概念はありません「進捗別クラス」です。
一般的に各学年の授業は学期ごと多くは3学期ですがそれぞれの学期ごとに教科書があり生徒は自分のペースで勉強し教科書が終われば次の学期に進むので2~3年すると一年上の教科書を使うようになることがあります。その場合所属クラスを1年上に変わることができるので所謂「飛び級」になりますが必ずしも変わる必要はなく友達がいるから同じ学年に留まり教科書だけ上の学年のものを使うこともできます。
ここで示したことでお分かりのように進捗度の把握が明確な学科数学や理科などの場合によって語学(英語)ではこのようなことが起きますが音楽や体育では飛び級はありません。
教育はその子の理解度に応じて進めるという概念が明確だからで無理に皆を同じ進捗に閉じ込めてしまうことはありません。
最近の不登校問題では授業が優しすぎてつまらないからという理由もあるそうです。自分はわかっているのに理解の遅い子に授業を合わせるのでつまらないということでしょうが個人の進捗別にすればたちまち解消されます。
でも日本では「皆が同じ」でなければならいので理解の早い子は待っていなければならず学習の興味を失わせてしまいます。先ほどの例に戻ると、理解の遅かった子もある時点で追いつき、追い越すことも多々あるようでシステムとして非常に良くできています。
日本ではこのようなやり方を「優等生クラス」のように人格的な呼び方をするので当然反発も多くほとんど実施されていません。
教育は人物の優劣を決めるのではなく、物事の理解度を深める、そのための基礎的な知識や思考方法を教えるもので理解の進捗度は一律でないのは当たり前であたかも長距離レースのように前に出たり後ろに下がったりしながらゴールを目指し、教育者はコーチとしてペース配分をアドバイスしたり水や栄養を補給する役目なのです。
日本ではコーチを指導者と呼びますがコーチングとは指導するのではなくアドバイスなのです。
かなり前になりますが小学校の同窓会で当時の担任教師とアメリカの「飛び級制度」について話をしたことがあります。アメリカでは「飛び級」という概念はありません「進捗別クラス」です。
一般的に各学年の授業は学期ごと多くは3学期ですがそれぞれの学期ごとに教科書があり生徒は自分のペースで勉強し教科書が終われば次の学期に進むので2~3年すると一年上の教科書を使うようになることがあります。その場合所属クラスを1年上に変わることができるので所謂「飛び級」になりますが必ずしも変わる必要はなく友達がいるから同じ学年に留まり教科書だけ上の学年のものを使うこともできます。
ここで示したことでお分かりのように進捗度の把握が明確な学科数学や理科などの場合によって語学(英語)ではこのようなことが起きますが音楽や体育では飛び級はありません。
教育はその子の理解度に応じて進めるという概念が明確だからで無理に皆を同じ進捗に閉じ込めてしまうことはありません。
最近の不登校問題では授業が優しすぎてつまらないからという理由もあるそうです。自分はわかっているのに理解の遅い子に授業を合わせるのでつまらないということでしょうが個人の進捗別にすればたちまち解消されます。
でも日本では「皆が同じ」でなければならいので理解の早い子は待っていなければならず学習の興味を失わせてしまいます。先ほどの例に戻ると、理解の遅かった子もある時点で追いつき、追い越すことも多々あるようでシステムとして非常に良くできています。
日本ではこのようなやり方を「優等生クラス」のように人格的な呼び方をするので当然反発も多くほとんど実施されていません。
教育は人物の優劣を決めるのではなく、物事の理解度を深める、そのための基礎的な知識や思考方法を教えるもので理解の進捗度は一律でないのは当たり前であたかも長距離レースのように前に出たり後ろに下がったりしながらゴールを目指し、教育者はコーチとしてペース配分をアドバイスしたり水や栄養を補給する役目なのです。
日本ではコーチを指導者と呼びますがコーチングとは指導するのではなくアドバイスなのです。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
バックナンバーは下記URLよりご覧下さい。
BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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