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会計実務家コラム
会計ダイバーシティでは、会計領域でご活躍されている実務家の方々のコラム記事などをご紹介してまいります。
業界の動向や時事問題などをテーマにした独自の視点・見解の内容となっておりますので、新たな発見の一助になれば幸いです。
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田原中男氏の尖った提案
2023/10/20 その434 問答無用
意思決定プロセスの不明確さを隠すために問答無用になるのではないかと疑われても病むおえないでしょう。
意思決定の背景が明確であり議論が尽くされているのであればオープンに議論することに問題はない筈でそれができないのは公表すると問題になる点があると疑わざるを得ません。
結果として問答無用となる訳です。このような現象は最近では辺野古や東電の汚染水処理で見られます。
辺野古の埋め立てで国と沖縄県が争っていますが争点の一つは軟弱地盤の改良工事です。どの程度の地盤なのか、技術的に改良は可能なのか、将来的に地盤沈下は起きないのかと言ったことはすべて技術的な課題なので専門家でオープンに議論することは可能ですしそれによって国民は判断することができます。
現状では何の説明もないのでただ国と県の争いを傍観するしかありません。民主主義の本質は正に政府が声高にいうように自由で開かれた自己表現にある訳ですが辺野古に関しては全くそのようになっていません。
外に向かって主張する民主主義と内なる統治のための民主主義の間に大きな差異があります。
何故問答無用になってしまうのかというと東大卒のエリート官僚がこれしか無いという「正解」を出すので回答が導き出されたプロセスを検証することは無くなります。何故ならば最高学府のエリートが作成した案だから「下々」の輩が口を挟むことは許されないのです。
ソニーの盛田会長は入社式の挨拶で必ずこのように述べていました。
「100点は満点では無い、学校では満点になるだろうが実社会では80点が満点のことも逆に120点が満点のこともある学校での思考方法を社会に出たら変えなければ生き抜けない」と変化が激しく新しい技術や奇抜なアイデアが生み出される実社会では大学を出た時の成績はそれほど役に立たないということです。
しかし日本では未だに「金時計(成績一番の代名詞)」が幅をを聴かせていて社会の変化についていけない現象が起きているようです。
意思決定プロセスの不明確さを隠すために問答無用になるのではないかと疑われても病むおえないでしょう。
意思決定の背景が明確であり議論が尽くされているのであればオープンに議論することに問題はない筈でそれができないのは公表すると問題になる点があると疑わざるを得ません。
結果として問答無用となる訳です。このような現象は最近では辺野古や東電の汚染水処理で見られます。
辺野古の埋め立てで国と沖縄県が争っていますが争点の一つは軟弱地盤の改良工事です。どの程度の地盤なのか、技術的に改良は可能なのか、将来的に地盤沈下は起きないのかと言ったことはすべて技術的な課題なので専門家でオープンに議論することは可能ですしそれによって国民は判断することができます。
現状では何の説明もないのでただ国と県の争いを傍観するしかありません。民主主義の本質は正に政府が声高にいうように自由で開かれた自己表現にある訳ですが辺野古に関しては全くそのようになっていません。
外に向かって主張する民主主義と内なる統治のための民主主義の間に大きな差異があります。
何故問答無用になってしまうのかというと東大卒のエリート官僚がこれしか無いという「正解」を出すので回答が導き出されたプロセスを検証することは無くなります。何故ならば最高学府のエリートが作成した案だから「下々」の輩が口を挟むことは許されないのです。
ソニーの盛田会長は入社式の挨拶で必ずこのように述べていました。
「100点は満点では無い、学校では満点になるだろうが実社会では80点が満点のことも逆に120点が満点のこともある学校での思考方法を社会に出たら変えなければ生き抜けない」と変化が激しく新しい技術や奇抜なアイデアが生み出される実社会では大学を出た時の成績はそれほど役に立たないということです。
しかし日本では未だに「金時計(成績一番の代名詞)」が幅をを聴かせていて社会の変化についていけない現象が起きているようです。
コラム著者 BMDリサーチ代表 田原中男氏
1946年生まれ。東京大学経済学部、ハーバードビジネススクール(PMD)CIA(公認内部監査人)
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
1970年、ソニー入社。人事、ビジネス企画、管理業務、子会社再建、内部監査を担当。特に内部監査については、金融、映画等すべてのビジネス領域を包括的に評価することを可能とするグローバルな内部監査体制を構築。2003年からはグローバルなソニーグループ全体の内部統制体制構築に勤める。ソニー退社後、新日本監査法人アドバイザーを経て、現在、内部統制コンサルティングBMDリサーチ(http://www.bmd-r.com)代表
田原中男氏の尖った提案 バックナンバー
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BMDリサーチ http://www.bmd-r.com
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