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【海外トレンド発信】マクドナルドの注文担当がAIに

2019年4月24日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

このところ欧米で多いM&Aの形が、テクノロジーを手に入れるためのM&Aだ。マーケット拡大や商品ラインの拡大ではなく、純粋にテクノロジーを手に入れるために会社ごと買収してしまうというケースだ。3月に話題となったマクドナルドによるイスラエル発祥のAI企業ダイナミックイールド社の買収はその最たるケースだ。


McDonald’s to Acquire Dynamic Yield, Will Use Decision Technology to Increase Personalization and Improve
https://news.mcdonalds.com/news-releases/news-release-details/dynamic-yield-acquisition-release



マクドナルドは、このAI企業の技術を使ってまずはドライブスルーの顧客満足度を高め売上向上を狙うらしい。ドライブスルーに表示するメニューをAIが随時調節し、今その顧客にとって最適なメニューを表示するらしい。

調節するのに使うファクターは、その時の天気や時間帯に始まり、店舗内での売れ行き情報から今日の売れ筋を判断してそれらを総合して判断するようだ。その時食べたいメニューがパッと目の前に表示されるイメージなのだろう。また、オーダーを開始するとその情報もまたAIが瞬時に判断し「ポテトもいかがですか?」と言わんばかりに相応しい追加オーダーの提案もしてくるそうだ。

まだそこまではなっていないようだが、ひょっとすると先々はナンバープレートを読み込んで、その顧客の好みも勘案してメニューを表示するというような事も今後は起こりうるのかもしれない。アメリカでは毎朝マクドナルドのドライブスルーに長蛇の車の列ができている。そこでAIに向かって「いつもの!」と注文するとすぐに出てくるような日がいつか来るのかもしれない。
1.ヘッダーやフッターにEmailアドレスを記載してもダメ

ロボットはヘッダーやフッターの文字を読まない場合があり、それによってEmailを判別できない事があるらしい。Emailは必ず本文部分に入れるようにするべきだそうだ。もし応募したのにThank you メールが届かない場合は、この問題の可能性が高い。
2.チャートやデザインに拘らない

ロボットは図やデザインを判別しないので、拘ってしまうとレイアウトが崩れロボットが読みにくい文章になってしまうらしい。ロボットフレンドリーな経歴書になっているか確かめるには、一度 .text 形式でファイルを保存して見てみると良いようだ。そうすればロボットが読むそのもののフォーマットを確認できる。
3.キーワードを散りばめる

募集要項に記載されている重要なキーワード、例えば「管理部長」「RPAプロジェクト」などを経歴書の中に散りばめるとロボットは「マッチしている」と認識し、逆にキーワードが無い場合はマッチしないと判断し弾いてしまう事があるそうだ。なんだかウエブのSEOのようだが、キーワードのマッチングを意識して書類作成する事が重要らしい。

ちなみに、応募ページのURLが急にその企業のものではなく外部の会社のURLになっていたらロボの可能性が高いようだ。日本ではどれくらい採用ロボが普及しているかわからないが、気をつけておいて損はないかもしれない。
中小事務所の強い味方

今まで中小事務所は監査シーズンにたくさんのスタッフが必要で、しかし一度確保してしまうとシーズンオフに人員過多となってしまうというジレンマを抱えていた。しかしこのAIサービスを使えばハイシーズンの人員需要を少なく抑える事ができる。これは中小事務所にとって強い味方になりそうだ。今後は大手向けだけではなく中小向けのこのようなAIやロボティクスサービスもどんどん登場してくるかもしれない。

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