• TOP
  • ≫ ワークダイバーシティ

ワークダイバーシティ

会計ダイバーシティでは働き方の多様性(ワークダイバーシティ)を支援しております。
勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
様々な職種(業務内容)や勤務スタイル、海外勤務例などを紹介してまいります。ご自身の今後のキャリア形成の参考として頂けますと幸いです。

【海外トレンド発信】KPMGが提唱する「How may A.I. assist you?」が面白い

2019年3月23日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

How may I assist you? というカスタマーサポートでよるある第一声にかけて、Iの部分をA.I.に変えた表題のKPMGの記事が面白かった


How may I assist you?
https://advisory.kpmg.us/articles/2018/how-may-ai-assist-you.html


この記事でKPMGはAIの活用方法として“社内用の”会話式チャットボットの可能性を提案している。将来的にAIの最も大きな有用性として考えられるのがチャットなどの会話式のやりとりだそうだ。

部下や関係部署に「この数字出して」「○○さんと○○さんと時間調整して会議設定して会議室を予約しておいて」など、チャットで指示を出すとそれを実行してくれるようなロボットだ。社内用のITサポートや従業員向けの人事精度に関する問い合わせ窓口などもこのチャットボットが有効だろう。

考えてみると大企業の中には社内向けの仕事をしている部署がたくさんある。従業員の質問に答える、誰かと誰かの調整をする、必要な情報を出すなどの業務だ。これらをロボットにチャットで指示できるようになると、社内の業務効率が大きく上がる事になるだろう。

まだ未来感がある話のように思うが、時間の問題でいつかは実現する事は間違いないのだろう。10年もかからずにこのような未来がやってくるのだろうか。
1.ヘッダーやフッターにEmailアドレスを記載してもダメ

ロボットはヘッダーやフッターの文字を読まない場合があり、それによってEmailを判別できない事があるらしい。Emailは必ず本文部分に入れるようにするべきだそうだ。もし応募したのにThank you メールが届かない場合は、この問題の可能性が高い。
2.チャートやデザインに拘らない

ロボットは図やデザインを判別しないので、拘ってしまうとレイアウトが崩れロボットが読みにくい文章になってしまうらしい。ロボットフレンドリーな経歴書になっているか確かめるには、一度 .text 形式でファイルを保存して見てみると良いようだ。そうすればロボットが読むそのもののフォーマットを確認できる。
3.キーワードを散りばめる

募集要項に記載されている重要なキーワード、例えば「管理部長」「RPAプロジェクト」などを経歴書の中に散りばめるとロボットは「マッチしている」と認識し、逆にキーワードが無い場合はマッチしないと判断し弾いてしまう事があるそうだ。なんだかウエブのSEOのようだが、キーワードのマッチングを意識して書類作成する事が重要らしい。

ちなみに、応募ページのURLが急にその企業のものではなく外部の会社のURLになっていたらロボの可能性が高いようだ。日本ではどれくらい採用ロボが普及しているかわからないが、気をつけておいて損はないかもしれない。
中小事務所の強い味方

今まで中小事務所は監査シーズンにたくさんのスタッフが必要で、しかし一度確保してしまうとシーズンオフに人員過多となってしまうというジレンマを抱えていた。しかしこのAIサービスを使えばハイシーズンの人員需要を少なく抑える事ができる。これは中小事務所にとって強い味方になりそうだ。今後は大手向けだけではなく中小向けのこのようなAIやロボティクスサービスもどんどん登場してくるかもしれない。

ワークダイバーシティ記事一覧

※ 過去のワークダイバーシティ記事一覧はコチラからご覧ください。