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【海外トレンド発信】Brexitの影響が出始めたヨーロッパ

2018月11月29日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

先週イギリスに、そして今週オランダに来て仕事をしていて、Brexitのリアルな影響を感じる事があった。まだこれからではあるが、ヨーロッパでは既に影響が出始めている。

Brexitに期待大のオランダ

業種によるので一概には言えないが、オランダは今Brexitによりイギリスから流入する各国の大企業の影響でとても賑わっている。元々経済の調子がいいオランダだが更に盛り上がっている感じだ。既にパナソニックが欧州本社をアムステルダムに移したり、三菱東京UFJもロッテルダムへの移転が報じられた。日本企業だけでもこれだけのニュースがあるが他国の企業も含めるとBrexitによるオランダの好影響は計り知れない。
貿易のみではないBrexitの影響

現地で出る話では、EU離脱による関税等の問題よりも、労働力の問題の方が多く出ている。欧州各国はEU域内の労働力を自由に活用できるが、イギリスは今後それができなくなる。Brexitの原因となったのが移民問題なだけに、イギリスは今後移民に関する自由度が狭くなる。それによるビジネスの影響が大きいと考えられているようだ。
法人税率下げレースも更に加熱

イギリスは法人税率19%と主要国の中でもかなり低税率だが、Brexitによる企業の損失を補填するため更なる減税が実施されるとの噂がある。イギリスから出る企業を食い止めるための施策なのだろう。一方オランダの方も現在の25%から更なる減税を行う動きがあり、イギリス離れオランダ行きを更に推進するよう動いているようにも見える。Brexit後のヨーロッパがどのようになるか今後も注視していきたい。
中小事務所の強い味方

今まで中小事務所は監査シーズンにたくさんのスタッフが必要で、しかし一度確保してしまうとシーズンオフに人員過多となってしまうというジレンマを抱えていた。しかしこのAIサービスを使えばハイシーズンの人員需要を少なく抑える事ができる。これは中小事務所にとって強い味方になりそうだ。今後は大手向けだけではなく中小向けのこのようなAIやロボティクスサービスもどんどん登場してくるかもしれない。

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