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【海外トレンド発信】CFOは女性の方が信頼性が高い(米大学の研究結果)

2022年3月29日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

ダイバーシティの重要性が話題となって久しいが、CEOは未だに男性が多い状況がアメリカでも続いている。しかしCFOに関しては女性の方が“信頼性が高い”という評価が定着し、株式市場でも女性CFOが歓迎されているようだ。下の記事でその概要が紹介されていた。




Female CFOs' more cautious earnings talk has payoffs
https://www.cfodive.com/news/female-cfos-more-cautious-earnings-call-talk-payoffs/618988/
米バックネル大学の研究結果
同大学のSuslava教授らの研究結果によると、女性のCFOが決算発表等で行うプレゼンテーションは男性に比べて短く、簡潔で、より多くの数字やデータを用い、根拠が曖昧な希望的観測を含まないらしい。女性の方が保守的でファクトベース、男性は数字よりも言葉を多用しアグレッシブでありながらも少しボヤッと発表となるケースが多いらしい。自分がCEOであれば恐らく前者の保守的なCFOの方が有り難いと感じる事が多いのではないだろうか。
投資家は既に認識済
女性CFOの言葉が男性よりも信頼性が高い事は株式市場では既に認識されているらしい。例えば決算発表で今後についてポジティブな発言をCFOがした場合、女性CFOであれば株価が2.7%上昇するのに対し、男性CFOの場合は1.7%しか上昇しないというデータがあるそうだ。また、同教授の調査によると業績予測の上方修正は女性CFOの方が起こりやすく、この事からも女性CFOは数字づくりも保守的に行っている事がわかる。

欧米では会計といえば女性の仕事というイメージがあり、実際に会計業界で活躍している人は女性の方が圧倒的に多い。以前勤めた会計事務所のオーナーも「会計や税務は女性の方が能力的に高い」と言い切っていた。総合職と一般職という独特のシステムを長い間持っている日本では会計業界でも男性の方が多いが、女性の社会進出が進めば進むほど、その能力を会計業界で開花させる人が多くなるのではないだろうか。
2月13日
Vovaさんから「チーム全員でポーランド国境付近に一時移住した」という連絡が入った。Vovaさんによるとこれはあくまでも念の為の措置で、安心して業務に当たる事ができるようにとりあえず職場を移動したとの事だった。VovaさんのホームタウンはSumyというロシア国境に近い街なので、より安全な場所にという事だったのだろう。2014年にロシアとの紛争が始まって以来、ウクライナはロシアの侵略を許した事は一度もなく、兵力も近代化が進んでいるので、今回も全く心配はしてないとVovaさんは言っていたが、移動したという事はやはり危機的なものを少し感じていたのかもしれない。
2月24日
昨日まで普通にやりとりしていたVovaさんとの連絡が急につかなくなった。いつも即レスのVovaさんだけに1日レスポンスがないというのは非常事態を意味しているように思えた。ネットワークが破壊されたなどの理由で連絡がつかないのであればいいが、大丈夫だろうか?ととても心配になった。2日目もレスポンスがなく、心配は日々募っていった。
2月26日
Vovaさんから、チームとその家族全員でポーランドに入る事ができたと連絡があった。「PCや機材一式も一緒に持ってきて、ポーランドでレンタルオフィスを借りてネットワークにも繋がったからもう大丈夫。今日からバリバリ仕事します。」との事。ホームタウンや家や知り合いがどんな事になっているのかもわからない状況で、この逞しさは凄まじい。「僕らは慣れているから大丈夫。でも、今回は酷いね。ここまでやられるとは想像もできなかった。」とVovaさん。一日も早く無事にVovaさん達がホームタウンに戻れる日が来る事を祈るばかりである。

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